デジタルリマスターされた“平成ガメラ”の第一作「大怪獣空中決戦」が、４K ＨＤＲのドルビーシネマで観られる。アンコール上映でようやく鑑賞した。
１９９５年の初公開当時、テレビでは、ガメラやギャオスの着ぐるみでの撮影風景などが紹介されたりしたが、正直、大丈夫かという思いだった。しかし、できあがった映画は予想以上の展開と迫力に満ちていて、怪獣特撮の新たな幕開けを感じさせた。もちろん、これは“昭和ガメラ”を知る世代の感想で、初めてガメラに触れた子供たちや、オタクじゃない観客の受け止め方は違っていただろうけど。
ジェット噴射で回転して飛ぶ怪獣の存在を支える世界観と、それをカッコよく見せる映像の創出は、２５年後の観客をも魅了する。劇場で、それが確かめられたことも、今回の収穫だった。
