センカン

ガメラ 大怪獣空中決戦のセンカンのレビュー・感想・評価

ガメラ 大怪獣空中決戦(1995年製作の映画)
3.8
ダイエーの本拠地になんばしよっとね!

すっごい九州弁の刑事さん出て来たから九州舞台やんって思ったら、まさかの福岡ドーム。ちゃんとホークスファンに許可取ったんかオラァ!
鳥仲間のギャオス捕まえるために、ホークスの本拠地に誘い込むという高度なギャグ。

序盤からガッツリ怪獣退治の展開になった本作、ギャオスの出自が秀逸で、1匹でもほっとけばドンドン増えるという凶悪性質には類似品のラドンもタジタジ。そういや彼も出身九州でしたね。
怪獣としての強さもさる事ながら、野放しにしたらどれだけの被害になるか想像もつかない存在ってのが、緊張感が出て良いですね。そんなヤツを頑なに捕獲で行こうとする政府。手に負えなくなってからガメラに頼る姿に、
「身勝手過ぎます!!!」
はマジで良く言ったってなりました。
あんまり言及はないですけど人的被害出してるギャオスより、福岡で街に被害出してるガメラの方が優先度高くしてしまったのかな…と感じました。やはり人より金か…

「この塔巣に丁度良いギャオ」
絶対ケツ痛そうな所に馴染んでるギャオスで笑

「期待してるから来てやったガメ」
卵作りに勤しんでるギャオスに奇襲のガメラさん。
奇襲の仕方が政府側の懸念に真っ向から反逆するような街の壊し方してて印象的でした。もっと深く潜ってこんかい笑

「怪我させちゃってゴメンガメ(ペコリ)」
明るいとこで見るとやっぱ目が印象的ですねガメラ。ヒーロー味が強い。自分と繋がった事で怪我した娘を治して帰る優しさですよ。会釈してる帰るとか、ウルトラマンかお前はってなりました。

個人的にラストの会話がお気に入り。今作ってガメラのヒーロー性を表に置きながらギャオスの生まれる環境を作ってしまった人間の愚かさを裏テーマの一つ置いてると思いますが、ラストの締めとも言えるところで、
「ギャオスの卵は世界中の何処にあっても不思議じゃない」「あんだって!?」
おー、なるほど、日本のみならず世界に向けて、ギャオスの生まれない環境に改善していこうって分かりやすい教訓に繋げるんだな!って思って、
「次にまたガメラが来てくれるとは限らない」
そうだよな、このメンバーで言っても仕方ないのかもだけど、一人一人の努力が環境改善に繋がる、そういうオチにしたいわけだ、良いよね。からの〜
「クルヨ、ガメラハキットクルヨ!」
お、おう。来るならいっか。
環境とか気にせんどこ笑
裏テーマで落ちるかと思ったら表に1セリフで戻されて思わず吹き出しました。

点数内訳
世界観:4.0
ストーリー:4.0
キャラ:4.0
音:3.0
映像:4.0
スコア:3.8
センカン

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