らんでぃ

河童のクゥと夏休みのらんでぃのネタバレレビュー・内容・結末

河童のクゥと夏休み(2007年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

小学生の康一が夏休み前のある日、学校帰りに河童を拾い家族として一緒に過ごすようになる話。
クゥがめっちゃ可愛い。優しい気持ちを持っていて頭も良くて、でもやっぱりまだまだ子供っぽいところも多くて…。こういう話ってこういうキャラがトラブルを起こしてーってなりがちだしそういうの苦手だからちょっと心配してたんだけど全然そんな事なかった。むしろトラブルを起こすのは俺たち人間の方だった。いきなり斬りかかるわイジメはするわ動物虐待はするわマスコミはゴミだわ…。本当にすまんかった。ほのぼのアニメかと思いきや上記の通りなかなかシビアな内容をしていて思わず目を背けたくなってしまうような描写も。でもそれを差し引いても自然描写を含めて美しい物語に仕上がってると思う。子供に見せたくないって人も多いみたいだけどそんな事言わないでどんどん見せてけ。カラスパァァァンッッッは驚いたけど。確かに悲しくて辛いシーンだけどオッサンはカッコよかったよ。途中主人公かと思ってしまったよ。オッサンは中身おっさんなのにペロペロしてるの笑える。菊池ちゃんと康一の距離感も凄く良かったな。自分ではなくて人のためにちゃんと怒れるって偉いね君達。クゥとの相撲がちゃんと伏線になってたりするのも脚本が丁寧。その後に耐えきれなくなって泣いてしまった菊池ちゃんに俺も泣きそうになってしまった。本当は辛かったんだよね。嬉しかったんだよね。泣いてる女子に対しての康一の小学生男子ぽい行動好き。康一初めから最後までいい主人公だった。お前もオッサンに負けてないぞ。康一の両親もちゃんと子供達やクゥのことを第一に考えてくれていてよかった。妹も生意気だったけど最後はウルっときちゃう。良い家族だ。見る前は、きっと河童と出会って仲良くなって最後に別れる話なんだろうなとか、それで138分は長いだろ…って思ってたんだけど、河童と出会って仲良くなって最後に別れるだけじゃないし無駄なシーンなんて全然なかったわ…凄く良かった。
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