ほおづき

河童のクゥと夏休みのほおづきのレビュー・感想・評価

河童のクゥと夏休み(2007年製作の映画)
4.0
『カラフル』の原恵一監督の作品。
むかしTVで見たことあったかも。
そのときは、河童もっとかわいくすればいいのにって思っていたのと、序盤の登場人物たちに嫌悪感がありすぎて最後まで見れなかった思い出。

今回ちゃんと最後まで観て
どうして河童がこんなに気持ち悪く描かれてるのか
どうして妹や母親が序盤感じ悪く描かれてるのか納得した。


物語は、主人公の男の子が人語を解するカッパを見つけて仲良くなるんだけど、マスコミに嗅ぎつけられて日本中の話題になってしまって家族の生活が一変しちゃうっていうおはなし。

昔見たときは、ただ”大衆は怖い”っていうだけのおはなしだと思ってたけど
このおはなしの言いたかったことは
集まって大衆になると脳直で行動してしまって白痴な存在になってしまう人々も、一人ひとりを個で見れば優しい人たちなんだっていう大衆心理の怖さと不思議さだったのだと
今なら思う。

どんな心ある人も周囲に同調してしまうと想像力がなくなってしまい、物事を表面でしか見なくなってしまう。
物事を深く見たり多方面から見ることをしないと、知らず知らずに低俗になってしまい相手の立場を考えれなくなってしまうよ
っていう映画なのかもしれない。


『カラフル』
https://filmarks.com/movies/4441/reviews/102346443