河童の伝説は日本人なら誰でも知っているが、実在したかは誰も証明出来ない。
遠野は柳田國男の著書で、もしかしたらと思わせる雰囲気がある。
多くの人にとって河童は好奇の的でしか無く、河童の立場に立つものは殆どいない。
テレビに出られる事に浮かれる康一も小学生ならしょうがないとはいえ、完全に味方とは言えない。
味方はオッサンだけだと思える。
だから父親の判断は至極正しいと思える。
でも一千万の報奨金に揺るがなかったのは、ちゃんと友達だと思っていたからなんだと思ったら、揺るぎそうな私よりはずっといい奴だと思う。
一番構ってもらえる立ち位置を奪われた妹の瞳ちゃんの動静がリアルで面白かった。