ここ数年でダントツにおもしろくなかった。
似たカメラの動き:移動しながら撮ったり、切り返したり、が反復されるのに全然効果的じゃなくてのっけからこの映画大丈夫か？と思ったら大丈夫じゃなかった。
見るとこ多いのに、カットをつなぐテンポ感も役者の演技もスローで押し付けがましい。ここを見ろ、こっちで動いてる役者も見ろ！って感じで、疲れた。注目するとこ変えても全然おもしろくないんだもん。複数のものが１つの画面の中で同時に進行するのに、漫画的な快楽やウェスアンダーソン的な快楽が全くない。
かと言って、じゃあはなしが、ストーリーがおもしろいかと言われたら、この前見たダニエルシュミットの1/1000ぐらいのおもしろさ。何をテーマに何を撮るかというところの官能や快楽、ユーモアのセンスとナンセンスのチャンネルがことごとく合わなかった。
