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路上のライオンのアノのレビュー・感想・評価

路上のライオン(1953年製作の映画)
3.8
画面上から走ってきた子供が豪雨の泥道で転び、画面下から現れた行商人キャグニーが陽気に歌いながら子供を肩車する、このオープニングが全く素晴らしい。子供は雨合羽で、キャグニーは背負った箱で全貌が全く見えない登場になっているのが見事。
善悪吹っ切れた先にあるようなキャグニーの異様なカリスマ性(ほんとに出馬しても当選したんじゃないか?)にゾクゾクするも、結局悪い大人に転がされて道を誤っていく紋切り型な後半には失望。瀕死の証人を担ぎ上げる裁判のシーンとかウォルシュベスト級の面白さだったのだが。
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