のんchan

ゴスフォード・パークののんchanのレビュー・感想・評価

ゴスフォード・パーク(2001年製作の映画)
4.0
今日はアルトマン2本で❗️
お得意の群像劇だけど、監督初の殺人ミステリー💫
監督曰く『小さな佳作より大きな駄作』を目指したというが、幾つかの大きな賞を受賞している。
⚫︎アカデミー賞脚本賞🏆
⚫︎ゴールデングローブ賞監督賞🏆他

アガサ・クリスティ風ではあるものの、本格推理や謎解きがメインではない。
英国のカントリーハウス『ゴスフォード・パーク』を舞台に、上流貴族とその召使い達が織りなす光景は、当時を再現したかのよう。


1932年、秋の週末、狩猟目的で貴族たちが召使いを連れて『ゴスフォード・パーク』に集まって来る。優雅で我儘で自分では何もしない貴族たちは階上で暮らし、彼らの召使いたちは階下に部屋がある。使用人らはそこで初めて顔を合わせ同室になる。
貴族たちが楽しむ上の階とは対照的に、従者やメイドは大忙し。そんな下の階では虚飾で溢れた主人たちのゴシップが飛び交う。
召使いたちは緊張の中にも見つからないように自由奔放感がある。
2日目の夜、何者かに1人の貴族が殺される事件が起こる❗️

登場人物がとにかく多い。名優と呼ばれる役者も多く、総勢35人ほどが出演している。
衣装やセットの作りこみも細かく、当時の英国貴族や執事・メイド達の生活ぶりを垣間見ることができる貴重な作品になっている。

監督が拘ったのは、当時の慣習、礼儀、マナーを完璧に仕上げること。
その為に、生き字引のような本物の使用人だった3名(執事、料理人、ハウスメイド)から指導を受けている。それはそれは細かい指導があったのを特典映像で確認出来た。


⚫︎「階上」の人々-貴族
マギー・スミス
マイケル・ガンボン
クリスティン・スコット・トーマス
チャールズ・ダンス
トム・ホランダー 
ジェームズ・ウィルビー
ローレンス・フォックス
ジェレミー・ノーサム
ボブ・バラバン

⚫︎「階下」の人々 - 使用人
アラン・ベイツ
ヘレン・ミレン
デレク・ジャコビ
エミリー・ワトソン
リチャード・E・グラント  
アイリーン・アトキンス
ケリー・マクドナルド
クライヴ・オーウェン
ライアン・フィリップ

何が起きるのだろうとずっと観入ってしまう。装飾や調度品、衣装まで拘っているので、美しい古典映画としても堪能出来ると思う✨


やっぱりアルトマンって群像劇がお得意だったな〜🤔としみじみ思えたし、キャストたちがこぞって言うように、監督のお人柄や映像技法の魅力に取り憑かれてしまうらしい🌟
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