『ノーカントリー』というオスカー受賞の傑作を撮ったあとで、こんなスッカラカンな映画撮っちゃうコーエン兄弟に、呆れ笑いと拍手を捧げたい(笑)
重厚な映画ばっかり撮っていると疲れちゃうのかな…。
この映画、CIAネタを絡めて社会派ブラックコメディーのような体裁にも見えるが、投げやりと言ってもいいような結末を見るに「実は何にも言っていない」という痛快なコメディ。
あまりに観終わって何も得るものがないから、それがむしろ可笑しくて可笑しくて…。
知性的っぽいおバカが多い中、本当の筋肉バカというブラッド・ピットが物語の絶妙なスパイスとして面白かったです。