面白かった。部屋から部屋への移動のショットつなぎをどう自然に見せるかの研究がかなりされていると思われる。さすが。またクローズアップという技法をどこで取り入れるかについても。
そのショットつなぎが自然なゆえに、主人公の女性が部屋を出た次のショットは別の部屋に敵役女性が入ってくるのだけど、同ポジで同一人物の再登場と見間違えた。基本フルショットであるのと、画質が悪く人物の判別がしづらいのもあり。またアクロバティックな移動場面も却って安定感があるように見えた。そこを役者の過剰な演技で補填されていて面白い。
クローズアップがたしかにギョッとする。ブレッソンはこれをオマージュしたのか(嘘)結構巧妙なわりにすぐバレる。
主人公登場時の姿がラ・アルヘンチーナ頌の大野一雄みたいだった。