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一歩ずつのaのレビュー・感想・評価

一歩ずつ(2023年製作の映画)
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ショートショート フィルムフェスティバル2024

感想: 友人として信頼し合っていることがよく伝わる 2人の関係性が素敵。何気ない景色もありのままに映し出されている分、素朴でシンプルな世界観が引き立っていた。と言ってもACT2にあたる部分のほとんどは、主人公が走ったり彷徨ったりしてるだけだったが…。言うなれば、葛藤が薄くてテーマも浮き彫りになってこないのかな。サンドロが主人公を見上げたときの少し不安げな恐る恐るした様子、主人公にスカーフをかけてもらい微笑みを浮かべながら鏡を覗き込む様子も、ほっこりした。今は家族や世間に見せられず2人だけで秘密を共有しているけれど、2人一緒ならこれから先も支え合いながら一歩ずつ自分らしさを広げていけるのではないかと思わせてくれる温かい作品だった。


主人公: ムスリム系の高校生の女の子
ドライブ: スカーフを取り返す
ストーリー: ムスリム系の女子高校生である主人公は、大学生になるまでは親の言いつけ通りスカーフを身に付けようと考えている。友人サンドロとの散歩中に、実は家から離れたところではスカーフをこっそり外して楽しむことがあるという秘密を打ち明けたところ、サンドラにスカーフを取り去られてしまい、追いかけることに。近所から離れたところにたどり着いた主人公は、女性らしさを身に纏いたいと密かに願うサンドロにとってはスカーフが憧れの対象であると知る。親には見せられない素顔を共有した2人は今できる範囲で自分たちらしさを謳歌する。

作品構成
尺: 8分
II: サンドロにスカーフを奪われる(2)
PP1: 主人公が走り出す(3)
MID: 空き地で完全に見失う(4)
PP2: サンドロの姿を見て助手席に向かう(6:30)
Climax: サンドロにスカーフをかけてあげる
Resolution: スカーフは主人公が付けているが、2人で解放感を味わいながら道のりを駆け戻る(7)
※スカーフを取り返せたかどうかが明らかになるのはラストシーンのため、そこがClimaxかと思ったが、スカーフを取り返したいというドライブが解消されたのはサンドロにかけてあげたところだと思われる
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