悪魔の毒々クチビル

デス・ボウリング 真夜中の惨劇の悪魔の毒々クチビルのレビュー・感想・評価

2.8
いつやるの?今じゃないでしょ!

最終営業日のボーリング場にカルト集団がやって来て客も従業員も片っ端から殺していくお話。


U-NEXTの紹介文ではエドゥアルド・サンチェスが監督と書かれていますが、実際にはエグゼクティブ・プロデューサーで監督は彼と何度かタッグを組んでいるジェイミー・ナッシュです。

ジャンル的にはホラーコメディなんだけど、そんなに笑える場面も無し。
ボールを相手の頭部にシュート!!超!!エキサイティング!!!な描写だったりと、ボーリング場らしいキルシーンも一応ありましたが最低限くらいのもんです。

中盤にカルト集団が乱入してから直ぐにほぼ全ての客と従業員が殺害されてしまい、その後はどうなるかと言うと主人公親子の仲直り物語でもあって、そこに妙に尺使っているのでちょっとかったるいです。
そんなに魅力的なキャラって訳でも無いので。
だったらもうちょい生き残りを足して、皆でカルト集団とシバき合うノリの方が良かったかなと。
それならあの最後までクズだった友人とかも面白味のある使い方出来たような気がします。
70分台とかなりアッサリした尺なんだし。

カルト集団側の目的は明確には分かりませんが、何やら数字に取り憑かれているようでしたね。
ボス含め見た目は安っぽいです。

ゴア描写に関しては首チョンパだったり内臓デローンだったりと、ちょいちょいあるけど見せ方にしつこさが足りないのでそんなに印象には残らなかったです。

レトロな演出やら主人公が黒人の友達に片想いするレズビアンだったり、半ば強引に人物描写に拘ったりと良くも悪くも現代っ子なスラッシャー映画でした。
わざわざポイント消費する価値があったかどうかはさておき、短い尺のお陰でそこまで退屈せずに観られました。