悪魔の毒々クチビル

ハウス・オブ・ザ・デッド2の悪魔の毒々クチビルのレビュー・感想・評価

2.8
図書館ではお静かに

大学で発生したゾンビパンデミックの制圧とワクチン用の血液サンプルを採りに向かう特殊部隊のお話。


有名(?)ゲームの実写化映画の2作目です。
俺の世代だとよくゲーセンでゲーム版を遊んでいたけど、今は無さそうだし知っている人も減って来ているような気がします。
一応前作も今作も高校生くらいの頃に一度観ただけですが、2だけU-NEXTにあったので久々に観てみました。

1も別に好きじゃなかった反面、割と断片的に覚えている部分もあったんだけど今作に関してはほぼ忘れていたに等しかったので、新鮮な気持ちで視聴出来ました。全然面白くなかったけど。

確かゲーム版にもいたキュリアン教授がシド・ヘイグだったり、主演がドラマ「ユーリカ/地図にない町」が好きだった俺得なエド・クインだったりと改めて観て気付くキャスト陣など新たな発見なんかもありました。全然面白くなかったけど。

因みに観る前に覗いたU-NEXTのキャスト欄にマシ・オカの名前があって「え、この人も出ていたの!?」とびっくりして探してみましたが、まさかの図書館にいたガリ勉ゾンビ役で笑いました。あれは事前に知らないとマシ・オカファンでもスルーしちゃうよ。全然面白くなかったけど。

大学でのパンデミックの様子を片手間感満載のフラッシュバック演出でさっさと片付ける上に、噛まれたシーンも適当過ぎて頭を抱えましたが、中盤以降は内臓やら腕やらを喰い破ると言った最低限のゴアはあったのでまぁ良いでしょう。
しかし突入する部隊の面々はかなり酷く、調子に乗ってゾンビに素手で挑んだ結果しれっと噛まれて仲間にも噛み付いちゃう奴、巨乳ゾンビと自撮りしたり死体から指輪を盗むゴミカス、集団行動を義務付けられているにも関わらず勝手に隊から離れ案の定噛まれる奴、終始油断しかしていないデブ等、プロ意識の欠片も無いポンコツ部隊。
仮にも世界の命運が懸かっている任務なのに、もっと色々な意味でまともな人材は居なかったのだろうか。物語の半分ちょっとでほぼ全滅していたぞ。
リーダー格の軍曹も協力関係ながら互いにバチバチな主人公エリスと闘いを通じて息が合うようになっていく…事もなくあっさり退場していたし。

そう言えばあの部隊を派遣した人は確か1で両足失ったあの人でしたね。
前作のヒロインのその後も描かれていたりと、何気に繋がりはありました。

褒めどころはまぁ、エド・クインの相変わらずなイケオジオーラとポンポン退場していく部隊のお陰で地味ながらサクッと観られた所とかかな。
でも終盤エリスとヒロインのナイチンゲールがゾンビの群れに何度も襲われるのに全然噛まれないという、激ヌルな場面はクソしょうもなかったです。
でもこれより更に酷いゾンビ映画なんか腐る程ある、ってのが何よりもホラーですね。

改めて観て思ったけど、これもしかしたら物語の流れと一切関係ないゲーム映像を唐突に挿入してきて訳分からなかったウーヴェ・ヴォルによる1の方がまだマシ説もあるんじゃ…
そう言えば大学の寮の部屋にMARILYN MANSONのポスターが貼ってあって当時「お、マンソンやんけ!!」とテンション上がっていた事を思い出したけど、それすら忘れていたってマジで印象に残らなかったんだなぁと。