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デス・ボウリング 真夜中の惨劇のYSKのレビュー・感想・評価

3.6
血に飢えたカルト教団がボウリング場を襲い、客やスタッフを血祭りにあげる
間一髪で難を逃れた主人公が、ダメ従業員の父親と力を合わせて友人を助けながら立ち向かう、思わず笑みがこぼれそうなくらいバカなお話で最高です
当然のように中身もバカまっしぐら、シブくもなければ知性も感じられないためジャンルとしてはバカパクでしょう

さびれている割に施設が広いからか、客の数に比べて襲い来る教団員の人数が多いのはまだ序の口、効率の面を考えたら悪くありませんからね
侵入経路的に内通者がいなければおかしいのはご愛敬
防犯カメラをチェックしていなければならないはずの父親が全く見ていなかったせいで被害が広がったのもまあテンプレ
主人公が放り投げたボウリング玉が一挙にふたりを倒したのも、ボウリングならよくあること

しかしですよ
バックヤードでセックスにふけっていたバカップルの嬌声が最高なんです
「7番ピンと10番ピンの間に突き立てて!」なんてボウリングに絡めて喘ぐほどのバカさ、こんなバカなセックスは『アタックオブザキラードーナツ』以来かもしれません
ついでにいうと残すは主人公たち、こちらはほぼ全員なんていうくらいに追い詰めたのに、儀式の時間がきたらボス以外の全員が自分の首を掻っ切ったところも素晴らしく笑いました

決して真面目に見る作品ではないので、バカ映画やバカ映画、あとバカ映画を見たいなあという気分になったら、旧作見放題になってから見たらいいと思います
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