もとまち

メイン・テーマのもとまちのレビュー・感想・評価

メイン・テーマ(1984年製作の映画)
2.5
思いつきのハッタリを撮ることばかりに溺れて、芝居やアクションはろくに拾えてない。話にならん。森田芳光は別に嫌いな作家ではないが、本作をゴダールやタチと比べるのは烏滸がましいにも程がある。学生映画の延長のような、デタラメだらけの内容にも莫大な金を注ぎ込めた80年代ジャパン。クソダサPV垂れ流して「処女喪失」を祝福するラストは正気を疑った。狂った時代。大勢のエキストラで囲んでドンチャン騒ぎしてるのに役者の表情はやたら死んでいて、そのギャップがある意味で80年代の軽薄さを象徴してる。
もとまち

もとまち