青二歳

森の石松鬼より恐いの青二歳のネタバレレビュー・内容・結末

森の石松鬼より恐い(1960年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ここ1年で一番ショックだったこと。清水次郎長が実在の人物である事を…友人が知らなかった…( ´•௰•`)
面白かった。若手演出家が舞台“次郎長”に苦心しているさなかタイムスリップして次郎長一家と邂逅する軽喜劇。
錦之助の数少ない現代劇。60年代邦画で若手演出家と言えばこんな感じというステレオタイプの青年で、なんともいい塩梅ではないですか。青年・中村錦之助←ウフフこれだけでステキじゃないですか(´,,・ω・,,`)♡明星や平凡のグラビアでお馴染みのナチュラルメイクの錦之助。正直イケメンではないけれの、タイムスリップして石松となると男前に。目張りメイク似合うのよねえ。

タイムスリップで森の石松やるとあって、期待の通りメタネタ尽くし。金比羅参りに“筋書き”を気にして「死んじまうのはイヤだ」とわめき、清水一家総出でキチガイ扱い。まぁしょっぱなから「新幹線こだまに乗らないと舞台稽古に間に合わねえ」とか叫んでいたらそらキチガイ認定受けるでしょうけども。
さらに劇場支配人進藤栄太郎が新しい演劇をやってくれと「あれだよあれ、えっとヌーヴェルヴァーグ演ってくれたまえ」と来たら錦之助が「ヌーヴェルヴァーグ……青春残酷物語か….…(≖ᴗ≖ )ニヤリ」なんて爆笑しますわ。よりによって東映娯楽作の劇中で、よりによって松竹の作家性の強い例のアレを持ち出してくるという遊び心。ヤラレタ…

いつも思うんだが七五郎アニキ…金無さすぎる。どうやって暮らしてんだ…
青二歳

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