BEEKENY

BISHU 〜世界でいちばん優しい服〜のBEEKENYのレビュー・感想・評価

4.1
2024-10 174

いや~~普通に良かった
っていうか事前情報なしのBISHUを
最初「美酒」うん?お酒の話?
高校生が酒飲んでもいいのか?
「募集」?求人広告か?
最近は高校生のアルバイトは人手不足なのか?

などとどうでもいい想像をしながら席に着くも
映画館を後にするときには
なんだかいい映画見たときの満足感が溢れて
とってもいい気持ちになれた そんな作品です。

ストーリーとしてはよくある障がいのある
女子高生が、あることをきっかけにあることに
挑戦し、成長し旅立っていく
いわゆるガールズ成長ムービーですが

史織は学力やコミュ力は問題ないにしても
音への反応とかルーティーンワークの多さとか
物へのこだわりとかあきらかに行動が
アスペルガーかなあとおもって見ていたら
なるほど思ってた通りの展開
そして伝統工芸である機織りの尾州織の工場
の家族の話というだけではなく彼らの
社会への受け入れられ方とか家族の思いとか
そこらへんもテーマになっている作品です。

史織が次第に親の手を離れていく・・・
その背中を押す姉、叔母、それを心配で
認めたくなくも応援してあげたい父親
応援したいのに喧嘩別れしちゃった親友・・

みんなの思いがそれぞれにめぐって
ラストクライマックスシーンへ
そんな王道のストーリーです。

特徴あるキャラクター主人公の
その家族や友人関係を描く映画としては
「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」
が思いつきました

さらには少女の成長ムービーとしたら
「37セカンズ」
もいい映画でした

「梅切らぬバカ」
なんかは自閉症の男子と母親との
物語とかも印象的でした・・・

そんな作品を思いだし、この作品も
どんな若者もやがては自立し親の手を離れ
成長していくんだな
と実感した作品でした
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