鍋山和弥

ホビット 決戦のゆくえの鍋山和弥のネタバレレビュー・内容・結末

ホビット 決戦のゆくえ(2014年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

基本的には、面白かった。だが、邪悪竜、スマウグが、あっさり死んだ印象で、ここで、満点は、付けられなかった。物語的には、こんなに、あっさり、退治されて、いいキャラじゃないように思う。なぜなら、このスマウグは、このエレボールを、長年支配していたし、その支配のために、エレボールを襲った際、そのスマウグの鱗を、貫くことが、できてるという、黒い矢を、何発も撃ち、やっと、一発命中し、それでも、退治されなかったとある。所が、そのスマウグが、たった一発の黒い矢が、命中し、その一発で、退治された。昔、何発も撃って、退治されなかった邪悪竜に、対して、一発で、撃退したでは、あっさり過ぎる。では、どうすれば、良かったか?やはり、何発も、黒い矢で、退治できなかったし、スマウグは、長年、眠っていたのだから、その長年の間に、黒い矢を、更に、多く用意するのが、妥当ではないか?この黒い矢しか、スマウグの鱗を、貫けないのだから、簡単に、精製できないのは分かるが、それでも武器なのだから、誰かが、密かに、この日のために、精製していても、おかしくなさそうなのに、この黒い矢が、バルトの家に、一発だけ、残っていて、この作品の冒頭で、この一発の、命中させて、退治したでは、ちょっと・・・・(^_^;)この描写では、昔の一発と、この作中の、一発。計二発で、スマウグを退治したことになる。どれだけ凄いんだ!!この黒い矢!スマウグの戦いの辺り、もっと、時間を割いても、良かったと思う。所で、この作品。かなり、『ロード・オブ・ザ・リング』の雰囲気が、出てたと思う。なぜなのか?それは、サウロンが、登場していたし、サウロンの手下の、オーク軍との戦いもあったし、人間、エルフ、ドワーフの、種族間の争いもあったし、『力の指輪』の代わりを、『アーケン石』が、果たしていたからだと思う。この『ホビット』シリーズ三作目を観ていると、やはり、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズに繋がるストーリーなんだと、改めて再確認できる。全体的に、黄金への欲望への、愚かさが、描けてたように思う。そこは、面白かった。最後のトリーンのセリフ、『黄金よりも、家を大事にする者ばかりだったら・・・・』このセリフには、考えさせられますね。欲望に飲まれなければ、やはり、平和なのかもしれません。何気ない日常が、大事な気がします。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでは、『力の指輪』を『滅びの山』に、葬るのを、ガンダルフは、フロドに、任せますが、この『ホビット』シリーズの、ビルボの『アーケン石』の黄金への欲望に、負けなかった精神力を見れば、納得ですね。このビルボの血族の、フロドにだから、任せられる役割だったかも、しれませんね。そして、レゴラス、キーリ、タウリエルの三角関係。タウリエルの心中を、察したキーリ。タウリエルと共に、森のエルフの里を出たレゴラス。美しい三角関係ですね。レゴラスとキーリの間で、揺れるタウリエルの気持ちも、分かります。でも、タウリエルは、キーリの方を、強く愛していたような気がしますね。愛は、人を強くし、盲目にさせる。この三人の愛にも、感動。
鍋山和弥

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