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花くらべ狸道中のAONIのレビュー・感想・評価

花くらべ狸道中(1961年製作の映画)
3.5
困ったときの若尾文子ちゃん頼み! ツッコミ所満載の間抜けな展開も、スター達の歌と踊りをここまで見せられたら笑って許すしかない!特に、勝新と中田康子の情熱的なラテン・ダンスは抱腹絶倒。

狸ミュージカルで描く弥次喜多道中。熱湯風呂に下駄を履いて入るお馴染みの件や、落語で有名なサイコロに化ける「狸賽(たぬさい)」の件などが出てくる。何といっても、金髪の雷蔵&勝新コンビを見られるだけで大満足なわけで。

狸御殿の内装はマイクやスピーカーが設置されていて、まるで秘密基地。登場キャラは平気でカタカナ言葉を使用する。おまけに道中には道路標識が立っているなど、もう時代設定メチャクチャなわけで。

ストーリー(特にオチ)はお粗末極まりないのだが、浜口庫之助作曲の音楽に乗って歌い踊るスター達のレビューショウを見れば、色々なことを全て忘れてハッピーになれるわけで。
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