幸運ボーイ

半落ちの幸運ボーイのネタバレレビュー・内容・結末

半落ち(2003年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

入りである何故彼が...って部分は期待感あって肝の部分も盛り上がってイイ。…が一瞬でも立ち止まって冷静に見ると酷くハリボテな印象を受けた。

邦画の悪いとこなんだけどキャラクターが濃すぎでセットが安い。画質なんだろうか撮り方なんだろうかドラマ的な感じが強い。てかドラマなんかな。wiki見たけどイマイチ経緯がよく分からん。寺嶋民哉の曲がめっちゃいいね。

イマイチ影の薄い連続暴行の方は母の死なせてくださいが欲しいがために撮ったとするならすげぇインスタントだなって思った。どこまでが命かを通して説いてる割には認知症部分や息子の入院部分等がサラッと触れられる程度で全体的に軽い。

認知症とか魂の部分は重くなってもいいからもうちょっとしっかりやらなきゃって思った。色んな命をテーマに取り入れてるから一個一個がそこまで深く潜れてない感じがあって惜しい。

視点がそれぞれあるから仕方ねぇんだけど。428みたいにゲームにして出したらめっちゃ面白いだろうなぁって思った。

よく分からんのがなんで移植先の子を庇ってるのか。この子特に悪いことしてないし言うてマスコミに知られてもそこそこの美談でちょっと世間賑わせて終わらん?って思った。高橋一生がなんか悪いことしててそれを隠してるってんならまだしもねぇ。

どうせ刑終えて死ぬなら迷惑かけんようにってか。序盤話期待させた割にオチは弱い。

EDの森山直太朗はちょっと狙いすぎて滑ってる

とは言え全体の流れとして見事な一作。作品として好き。