あおっち

仮面ライダーJのあおっちのレビュー・感想・評価

仮面ライダーJ(1994年製作の映画)
3.1
1994年公開 雨宮慶太監督作品
主題歌: BYUE「心つなぐ愛」

昭和ライダーシリーズの最後を飾る作品。
機械獣母艦フォッグマザーとその子供達(フォッグ)に立ち向かうJパワーを持つ戦士 仮面ライダーJの戦いを描く。ミラクルJパワーで巨大変身。

地球は各地で深刻な異常気象が発生していた。
宇宙のどこかの星からやって来た機械獣母艦フォッグマザーは1000年に一度の大孵化を迎えようとしていた。その孵化が起きた時、卵から孵った怪物達が地球上の生命体を食い尽くすのである。そして、フォッグマザーの申し子達(フォッグ)の「ガライ」「ズー」「アギト」はその儀式に必要な生贄を探す。湖の汚染を調査するため山に入った一人の青年 瀬川耕司。そこで自然を愛する少女 加那と出会う。その夜、加那は耕司にコーヒーを届けに来た。すると地震が突然起き、謎の飛行物体が現れる。フォッグマザーの戦艦だった。その後、ガライ アギト ズーの3人が現れ、耕司と加那に襲いかかる。加那は誘拐され、耕司は崖から落ちて死んでしまう。その後、彼は地底の民(地空人)達による蘇生手術を受け復活する。その際、Jパワーを手に入れ、仮面ライダーJとして蘇ったのだ。果たしてJはフォッグ及びフォッグマザーを倒し、加那を救い出すことはできるのか。


仮面ライダーとしては珍しく巨大化して戦う唯一のライダー、それがこの仮面ライダーJ。怪獣じゃないんだけど巨大な敵が登場するから他の仮面ライダー作品とちょっと違って若干ウルトラマンっぽかった感じがしたね。
それと、この作品を観て感じられることは、あまり子供向けとは言えないんじゃないかなってこと。アマゾンズみたいなグロい要素はほぼ無いんだけど、公開当時は「エコロジー」がブームだったらしく、一つの特撮映画としてだけではなく、環境破壊がどれだけ残酷なものなのかを訴えている作品ではないだろうかと考える。なぜなら、異常気象だけでなく、森林伐採などの開発で様々な動物達が住み処を追い出されるという実情だったり、公害などで死んでしまった動物達の姿や、有害廃棄物などによる湖の汚染の話などが描かれており、環境問題についても考えさせられる映画だなと感じた作品。 
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