こーべい

ロマンスのこーべいのレビュー・感想・評価

ロマンス(1996年製作の映画)
3.8
amazonのプライムビデオに、大島優子主演「ロマンス」の隣に並んでたのでつられて鑑賞。

最初、間違えたと気づいてすぐ消そうとしたが、ぐいぐい引き込まれてしまい、最後まで見てしまった。

バブルっぽいなーと思いながらみていたが、意外や意外、1996年の映画とのこと。

玉置浩二、ラサール石井が一緒に映画出てたとは知らず、wikipediaで調べようとしても記事がないというマイナー作品だった。

アマゾンプライムは、ちょくちょくこういうレンタルビデオ店ではおいていない発掘系を並べてくれるから嬉しい。

けっこういい歳した(30代半ばくらいの設定?)男2人と女1人が繰り広げる‘逆’背伸びストーリー。要するに若くないのに若者のようにはっちゃけてしまう話。

なまじ大人なのでお金、利害、不倫が絡んできてずいぶん面倒臭さい。

いい大人が学生みたいにバカやって、はしゃいで遊んで、恋して、嫉妬して、虚しくなって、そんな季節を三人で過ごして。

そんな季節も長くは続かず、また現実に戻っていく。

最後はけっこう寂しい感じで、秋にぴったりのいい余韻が残った。

個人的にはラサール石井が演じる公務員の役が好きだなあ。
仕事は淡々としてるかもしれないが、キチンと整頓された自宅で作家を目指す姿が凛々しい。

たまに通うバーの雰囲気もひとりで飲むのにもよさそう。

霧子のように、感情のままに動いていろんな関係をかき乱していく女の人、いますね。

若いときみてもつまらなかったと思うけど、アラフォーくらいなら楽しめる映画じゃないかな。