こーべいさんの映画レビュー・感想・評価

こーべい

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ラストエンペラー 劇場公開版 4Kレストア(1987年製作の映画)

4.8

生涯を通じてもベスト級に好きな映画。
4Kレストアで鑑賞できると知り、映画館へ。
はじめて大きなスクリーンで観たがやはり感動も没入感も段違いだった。これを上映しようと決めた関係者の人たちに感謝!

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ザ・ドライバー 4K レストア版(1978年製作の映画)

4.5

これは観て良かった!

「ドライブ」に影響を与えた、というコメントも多いが、邦画だと「太陽を盗んだ男」への影響を強く感じた。
マグショットで「彼じゃない」というあたり、意味不明な犯罪者を女が一方的に庇
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暗殺の森(1970年製作の映画)

3.5

絵は素晴らしいが自分はハマらなかった。
多分、美しすぎる絵に物語が追いついていないからだと思った。ただのつなぎなのにそこまで凝ったアングルでなくてもいいのに、と感じるシーンが多かった。途中から食傷気味
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戦場のピアニスト 4Kデジタルリマスター版(2002年製作の映画)

4.0

人生においての逃げスキルの重要性を認識できる映画。

生命を脅かす危機的な状況において、主張や理念を語るより、なによりも危険を察知してひたすら逃げに徹する姿勢がものをいう。カッコ悪くてよい。あとは運の
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.2

仕事帰りの眠たい状態だったけど、ドキドキが続いてウトウトなしで完走できた。

あなたの戦争は終わっていない

戦後すぐ、この想いで命懸けで仕事した人がたくさんいたのだろう。

一度落としたはずの命を社
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

アメリカの片田舎の湿地というのがあまりないシチュエーションで興味深かった。

この女性、絶対に湿地を出たがらない割にボーイフレンドを束縛して、要するに湿地に誘い込んでるの?
男に求められてる目線で描か
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さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

5.0

終わった時、色んな感情が溢れてきて言葉が出てこなかった。
長い映画だけど後半にかけて時間を忘れてもう完全に釘付け状態だった。

そしてこの映画をデジタルリマスターの美しい映像で劇場で観れたことを本当に
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

前情報、予告一切なしで鑑賞。こんなこと初めてなのでワクワクしながらスタート。

「こういう時代の話かー」
「こいつが主人公かー」

と最初の20分くらいは頭をフル回転しながら観てた。でも途中とある世界
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.9

映画の感想って良いことだけ書けばいいのだろうか。
自分の中の不快感を言葉にしたら、ただその映画をディスってるだけみたいになってしまわないだろうか。

アニメ映画としてはおもしろいが、ピーチの設定、クッ
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劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

4.0

遅ればせながらはまったドラマの劇場版。
シロさんがケンジを突き放す80:優しい20
くらいの塩梅がおもしろいのに、劇場版は逆になってた。
ただの仲良しゲイカップルだとおもしろくないのだ。ドラマがシーズ
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.0

長距離移動中にiPadで鑑賞しようとしたらイヤホンごしで隣の席の知らない人のおしゃべりが気になって集中力が下がりまくりで大切なことに気づけず観てた気がする。
あとでネタバレサイトなどみたら「ああ、そう
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ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

3.9

貧しい生活とか、保守的な慣習への縛られ方とか、ちょっと極端に表現し過ぎな気がした。そこまで頑なに守ろうとする理由というか必然的みたいなものの説得力が足りないと感じた。
日本と中国では違うだけなのかもし
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.3

映画館で観ないとあまり意味がないと何人にも聴いていたが理解できた。かっこいい。深みはないけどおもしろい。THEアメリカ!
そして噂どおりの客の年齢層の高さ。
平均年齢50歳の男性。か、その夫婦。超満員
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アギーレ/神の怒り(1972年製作の映画)

4.0

冒頭のスペイン侵略者が一列で狭い山道を下るシーンからよくこんな映画撮ったなとしか思えなかった。
河が氾濫しているところをイカダで遭難しそうになるところ、これ絶対撮影中に何人か流されてるはず笑
ストーリ
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鉄コン筋クリート(2006年製作の映画)

3.7

もうちょっと楽しい話かと思ってたので不意打ちを喰らった気分だった。

宝町の描き方、製鉄所や鉄橋の感じとかもろに好みなのだけどいかんせん暴力シーンが苦手だった。

「ピンポン」ではスポーツにぶつけてく
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MIND GAME マインド・ゲーム(2004年製作の映画)

4.5

あまり期待せず湯浅アニメだからという理由で深夜に観たが、タイトルからは想像もつかないベクトルと熱量でびっくりした。
お笑いとか粉もんとか、一面だけを切り取ったメディア向けの大阪ではなく、もっと複雑で奥
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老後の資金がありません!(2020年製作の映画)

3.6

おもしろい、けどちょっとぶっとびすぎてたかな〜

ここで語られる老後の話、家族の話が昭和の時代のもののように感じられた。資金がないのではなく、ほとんど見栄と虚栄で無駄遣いしてるだけだから。

天海祐希
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千年女優(2001年製作の映画)

4.4

今敏監督のアニメ映画はたぶん全部観たが、これが一番好きかも。
一人の女優の人生を、自身が出演した映画とシンクロさせながら振り返っていく構成。
日本の女性の衣装を歴史絵巻のような形で堪能できるので海外の
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男はつらいよ 寅次郎相合い傘(1975年製作の映画)

4.0

また観てしまった寅次郎。
これ、男女のすれ違いものとしては最高傑作ではなかろうか。

両想いになった瞬間の照れ隠しが誤解を生んでギリギリでくっつかなくなるカップルは案外多い気がする。

あと、男女のい
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.3

恋人の事しか考えてない学生時代からお互い社会人になって少しずつすれ違っていく様を描く。どこかで聞いた事があるような場面が多くリアル。今その当事者な人は観るのが辛いかも。もっと大人になってる人は懐かしさ>>続きを読む

白い家の少女(1976年製作の映画)

3.8

海外版土曜ワイド劇場。
サスペンスに出てくる変質者もインフレを起こしてるのが多いのでこれぐらいコンパクトなのがちょうどいい。

ヴィデオドローム(1982年製作の映画)

3.8

デビッドリンチの映画のように途中から理解不能になる。難しすぎて理解は放棄。

70年代のアメリカンニューシネマに対する反動からこの時代はこういう工作を駆使したグロいホラー映画が多いと何かで読んだ気がす
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さがす(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

なんというか、もう少しサスペンスコメディのような展開を期待してたのだけどちょっと違った。
佐藤二郎と娘のやりとりは良かっただけにその後の展開がもったいない気がした。

邦画って、
・猟奇的連続殺人犯
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男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(1976年製作の映画)

4.2

「とうとうはまってしまった」
「食わず嫌いだったけどおもしろかった」
なぜか多くのレビュアーの方が同じことを書いているが、私もまったく同じ軌跡をたどっている気がする。寅次郎のアクが強すぎて食わず嫌われ
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男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎(1981年製作の映画)

4.3

このシリーズちゃんと観たことなかったので一度は観てみたかったので。
というのは嘘で、松坂慶子が目当ての鑑賞。

大好きな70年代頃の大阪ロケ、それも偏愛している大阪湾の工業地帯が出てくるので、もう背景
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今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)

4.3

良かった。
邦画て暗い話が多いけど久しぶりに純愛で誰も傷つかない、ストレートな美しい物語に酔うことができた。

叶わなかった誰かの想いを他の誰かを通して知る、一番弱いパターン。

ありえない設定なのに
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エル・トポ(1970年製作の映画)

4.2

なかなかのなかなかな映画だった。
自分の映画鑑賞の視野をぐっと拡げてくれたような気がする。

意味不明なんだけどどのシーンももの凄くわかる気がする。人間が本来持ってる欲望とか差別する心とか残酷さとかを
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ワレサ 連帯の男(2013年製作の映画)

3.6

現代社会を勉強していてポーランドの英雄ワレサという人物に興味を持ったので彼を理解するのにちょうど良さげなので鑑賞。

知ることで好きになると思っていたけど逆にイマイチな男だと思ってしまう珍しいパターン
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あげまん(1990年製作の映画)

4.3

バブル時代を語る時、ジュリアナや平野ノラのネタみたいな極端なところだけ強調されがちだけど、『マルサの女』やこの映画観るほうがよっぽどリアルなバブルの空気を感じることができると思う。

自分はまだ小学生
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手紙は憶えている(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アトム・エゴヤンて人に興味がありなんとなく見始めたけど思ってたよりおもしろかった。

二人のブロック責任者、確かにそれまでは大勢の捕虜を殺害していた訳だが、身を偽るまでしてナチから逃亡した理由が何だっ
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

3.0

今泉映画なので期待したけど自分にはまったく刺さらなかった。

まだ数年前の映画だけど男女の出会い、付き合い方、やりとりが若干古臭く感じたいのは私だけ?
「結婚してください」「いいですよ」てこの謙り方と
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不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

3.9

崩壊直前のソ連映画。
『マッドマックス』からバイオレンス要素を抜いてオフビートしたような映画。

低予算で一発当てるのを狙った映画ではなく、ベテランの製作陣がすべて計算ずくで練り上げた映画らしい。
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ボーン・アイデンティティー(2002年製作の映画)

3.8

今更ながらの鑑賞。
あまり好みの映画ではなかった。
マット・デイモンて街中を歩く一般人をやらせたら右に出る者がいないな。
その辺の兄ちゃん感満載。そういう華がありすぎないところが好き。

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.2

絵画を見るような平面的な画角
コミカルに動き回る演者

この手の表現が苦手。
アキ・カウリスマキの映画観た時も同じこと思った。

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