Harigane

チャンスのHariganeのレビュー・感想・評価

チャンス(1979年製作の映画)
3.6
<あらすじ>
知的障害を持ったチャンス(ピーター・セラーズ)は大きな屋敷の庭師として住み込みで働いていたが、ある時、屋敷の主人が亡くなってしまうと、チャンスは「死」というものが何かも理解しないままに、住む家を失ってしまう。
右も左も分からずに街中を歩いている時に高級車に接触して怪我をしたチャンスは、経済界の立役者で車の持ち主であるベン(メルヴィン・ダグラス)と会話する中でチャンスの事を素晴らしい知見を持った人物と勘違いしてしまう。
そしてチャンスはベンに背中を押されながらどんどんとその地名を上げていく・・・

<感想>
「エンパイア・オブ・ライト」を観た時に劇中で流れていた今作🎞️
気になって鑑賞しました😁

なかなか面白いサクセスストーリーでしたね⤴️
知的障害で庭師の経験しかないチャンスが、屋敷の主人が亡くなった事により路頭に迷ってしまう💦

『死』ということすら理解出来ていないチャンスがこれから生活していくことが出来るのか、、といったストーリーですが、運良く(といっていいのか分からないけど)ぶつけられた車の持ち主が財界の富豪だったことから人生が好転し、そこからあれよあれよという間に成功を掴んでいきます✊🏻

しかもチャンスは一切下心があるわけではなく、嘘をつくこともなく思った事は何でも正直に話す✨
その話しぶりが落ち着いていることから、話の辻褄が合わないときでさえも周りが勝手にチャンスの言葉をいいように解釈して祭り上げられていきます🫢
確かに、話す時って内容よりも話している時の態度の方が重要だったりしますよね🤔

政治の事を聞いていても、堂々と庭の事を話し始めるチャンス🪴
ここまで落ち着いて話されたら、何か素晴らしい事を比喩交えて話しているに違いないと周りが勝手に解釈してしまうのも分からなくもないです。
実際には知的障害を持ち、彼は庭の事しか知らないだけなんですが💦

ここまで上手くいくことなんてないと思いますが、純粋に思った事を言えるって素敵だなと、今作を観て感じました😄
色々な知識・経験がつくことで思っている事を話す時にもどうしてもバイアスがかかってしまう。
「今このことを言ったら周りがどうおもうんだろう」って🤔

今作のチャンスはまるで少年のような純粋な心の持ち主であり、人からどう思われるかではなく、最後まで自分らしく接していて、それがとても好感を持てるとともに少し羨ましくも感じました😂
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