チャンスの作品情報・感想・評価

「チャンス」に投稿された感想・評価

1982年3月14日、佳作座で鑑賞。(2本立て)

世間知らずの庭師(ピーラー・セラーズ)が、周囲にまつり上げられて大統領候補になるコメディ。
コメディといっても真実を突いているような映画。
純粋無垢だから大統領への道を歩めたという風刺も効いている。

湖上を歩けるようになるほど「人間を超越した存在」となる主人公の存在感は、ピーター・セラーズの好演あってのものだと思う。

良くできたハル・アシュビー監督作品
終わり方にびっくり。
ジャンルとしてはフォレスト・ガンプと同じですね。
好きな系統の映画です。
みんなが誤解していく様が滑稽だった。
マスコミを皮肉ってる感じが楽しかった。

39/100
LaserCats

LaserCatsの感想・評価

3.6
クルーゾー警部を観て育ったので、セラーズはこんな役もできるのかと驚いた。
記憶に残る名演だった。
賛美する言葉が見当たらないくらいの素晴らしい作品。大事な人以外には決して教えてあげたくない映画。
ENDO

ENDOの感想・評価

4.2
最も愚かだと思われていたものが、聖なるものだった。ニーチェの超人思想からか。ピーター・セラーズの戸惑った顔とその後の諦観。
一休

一休の感想・評価

5.0
それまでピンク・パンサーシリーズやキューブリック作品などで、その素顔を隠して演技してきたピーター・セラーズが、初めて自分の顔を晒して作った映画だと思う。
オイラ自身もこの映画を観るまでは、コントのようなギャグセンスを画面いっぱいに魅せるのがセラーズの持ち味だと思っていたのだが、脚本と助演者の演技を引き立たせる主演者という姿を見せてくれるとは思わなかった。
映画のストーリーとしては、渦巻く人間関係の中に入り込んだ朴訥な人との蒟蒻問答という感じで、とにかく自分の言葉で相対するチャンスという人の面白さを眺めれば良いのだと思う。
映画俳優には、その俳優が持つ個性を前面に打ち出して作品に醸し出すタイプと、脚本や監督の意向を前面に出し、個性を感じさせずに作品に溶け込むタイプがいる。
後者としては、アラン・リックマン、ゲイリー・オールドマン、サム・ロックウェル、そして【ラピーター・セラーズの愛し方 〜ライフ・イズ・コメディ!】で、まさしくピーター・セラーズを演じたジェフリー・ラッシュに通じる系統の極く初期にいたのが、ピーター・セラーズだったのだと思う。
この作品がセラーズの遺作となったのだが、この手の演技が出来るのなら、もっと長生きして欲しかった俳優だ。
ペジオ

ペジオの感想・評価

4.3
「聖者」なのか「愚者」なのか

世界は「導かれる」のか「道を踏み外す」のか

どちらが「悲劇」でどちらが「喜劇」なのか

何も…本当に何も「わからない」まま終わる
それでもいいと思える

彼が「そこに居るだけ」で



新井英樹の「ザ・ワールド・イズ・マイン」を思い出した
周りが主人公を勝手に神格化していく点や登場人物が次第に象徴化していく点など類似点多し
両作品の共通の元ネタである「ツァラトゥストラはかく語りき」からここまで真逆の雰囲気の作品が生まれた事が既に興味深い
庭師のチャンスは、主人が亡くなったことにより長年勤めていた屋敷を追い出されてしまう。失意の中街に繰り出すが、彼は精神に障害があり、読み書きもままならないので路頭に迷ってしまう。しかし、誰よりも純粋で清い心の持ち主である彼の存在は周りの人々を次第に変えていくのだった...。

ハル・アシュビー監督、まだ数本しか観たこと無いけど個人的にツボな監督さんであると本作で確信しました!
『ツァラトゥストラはかく語りき』を題材にしているとのこと、地位も名誉も何もなかった男がひょんなことから周りにどんどん神聖化され、最終的に大統領にまでお近づきになるというのが面白かったです。
チャンスはとにかくこの世にある雑念というものとは無縁のまっすぐで真面目な男の人、そんな彼だからこそ周りの人々の心を突き動かしていくんですね。でも全くそれに気づいてないというのがまた面白い(笑)。

ピーター・セラーズはイギリスを代表する名優さんですが、あまり彼の出演作をきちんと観たことがありませんでした。しかし、穏やかで、いつもありのままに生きている風変わりなチャンス役を表情から歩き方から全てなりきった熱演が本当に素晴らしかったです。これが事実上の遺作だとのこと、本当にもっともっと活躍が観たかった役者さん。
そんな彼に想いを寄せるようになる富豪の妻イヴ役のシャーリー・マクレーンも、どこか色香漂う魅力でこんな熟女が近くにいたら、絶対どんな男性も好きになっちゃうな〜と。でもチャンスの愛情表現はいたって純朴なので面白かった(笑)。
本作でオスカーを獲得した名優メルヴィン・ダグラスは、死を前にチャンスのおかげで少しずつ人生の悟りを開いていく重要な役柄で、これまた素敵でした。『ニノチカ』のときかっこいいなと思ってたけど、おじいちゃんになってもかっこよくて好き!

本作を見ると、どれだけ自分が普段雑念や欲にまみれているか痛感します...(笑)。'Being There'、ただそこにいるだけの、ありのままの美しさを大切にしなければと教えてくれる名作中の名作。ラストはキリストへのオマージュらしい。
kaz

kazの感想・評価

3.0
コメディーとして観るか、ドラマとして観るかで評価は変わる気がする。

主人公のチャンスが、周囲の忖度によりどんどん偉くなっていく。

私はこの設定が受け入れられなかった。コメディーとして観れば、笑って観られるのかも知れないが、私はドラマとして観たため、いやいや、そりゃないっすよ、と感じた。

幾ら何でもやり過ぎではなかろうか。

ただの読み書き出来ない穏やかなおっさんにしか見えない。ピーター・セラーズの演技は素晴らしいが、お話に入り込めなかった。

星は3.2くらいか。

あと、シャーリー・マクレーンがキュート。


人生とは 心の姿なり
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