チャンスの作品情報・感想・評価

「チャンス」に投稿された感想・評価

ピナコ

ピナコの感想・評価

3.8
この映画は今年の"午前10時の映画祭"のリストにあります。

"午前10"は今年をもって終了とフォローワーさんに聞きました。
悲しいです。
なかなか観れない映画をやってくださっていたのに残念です😔
また何かで復活することを心待にしています。



主人公は他人のほんのちょっとした勘違いで
チャンシー・ガーディナー(チャンス、そして庭師)となる。

長年お仕えしていたご主人様(じい様)が亡くなりお屋敷から出ていかなければならなくなった庭師チャンス
お屋敷から今まで一歩も出たことがない、出して貰ったことがない。

外の世界に出ていくテーマ曲は
"2001年宇宙の旅"w
まさしくチャンスにとって世の中は未知の世界!

世間とのズレが半端ない
本人の頭の中には庭のこととテレビの事だけ、話す事も…
でもそれがなんだか本質を語っていて回りを納得させていくって話。

ある事故で大富豪の家に行くことになる
大富豪はチャンスの素朴な真っ直ぐさにいたく感動し友人として訪れていた大統領に紹介する。
大統領に庭の話をしていたがそれを政治のアドバイスとしてテレビで言ったため一気に有名人になる
でも素性も分からず一体アイツは誰なんだ?
もしかしたら大変な人物なのか?
世間は大騒ぎ!

みんなが思うような人間ではないんです、チャンスは。
ただ。

そんなことあるんかい!と
つっこみたくなるストーリーw

でも何だかほっこりしてくるのはチャンスが何も人を疑わず悪口を言わず悪巧みもないそんなだからだ。
なんとも不思議な物語。

母の好きな映画でした。




でも
テレビを観ていたら世間の事はもっと知ってそうだと思うんだけどな~w


39年前の映画
ピンクパンサーのピーター・セラーズ
今回は静かにコメディです。
シャーリー・マクレーンまだまだ若い!
temmacho

temmachoの感想・評価

4.0
外界を知らない知的障害のある庭師「チャンス」が、大統領の後ろ盾でもある財界の立役者と知り合いになる事から大騒動が巻き起こる…
.
ただチャンスは純粋で正直なだけ。
周りの早合点と曲解のため、大物となっていく姿が滑稽。
RYUYA

RYUYAの感想・評価

3.5
家主の死をきっかけに初めて外の世界に降り立った無知で純粋な庭師の”チャンス”は、新生活1日目でいきなり車に跳ねられ、それきっかけで富豪の家に暮らすことになり、なんやかんやで大統領と会い、なんやかんやで話題の人に。あらすじはこうだが、ラストの1カットでそれらがすべてあらすじではなかったことが判明する。なんと意欲的で、挑戦的な。

『ハロルドとモード』や『さらば冬のかもめ』もそうだが、ハル・アシュビーは優しくアナーキーな映画ばかり作ってるから超かっこいいぜ。
小日向文世主演で日本リメイクして、安倍首相にガツンと喰らわしたいぜ。
政治絡みのものだと、意図せぬキャスティングでどうせ吉田鋼太郎出てきそうでこわいけど。
連続で二回見た。ふむふむ。すこしはわかった気がする。アメリカの縮図とやら見れた気がする。というかまさに現代だよね、今!といった感じでした。

シャーリー・マクレーンの愛らしさと言ったらもう、最高!!!彼女のマスターベーション・シーンは、殿堂入りですね。

このレビューはネタバレを含みます

観てる間、"勝手に深読みする人達"を笑っていたらラストにドーンと暗示的な物を見せられ、ついつい政治の裏あかし的な意味があったのではとか"深読み"してしまう罠にかけられた。

真実はシンプルなことなのに、こんな雑多な世の中ではすげぇことを言ってる!って気分になるのってよく分かるなぁ。
好きな方向に皮肉が効いた味わい深い作品。
シニカルな風刺がいい感じ

静かだけど切れ味抜群
おもしろいす
shinobu

shinobuの感想・評価

4.2
我が町の映画館シアター・シエマに尊敬する町山智浩さんが解説をしにやって来るという事で当然観に行きました。

本作「チャンス」の監督であるハル・アシュビー作品はなんといっても青年と老婆のラブストーリー「ハロルドとモード」が大好きなので期待して劇場に。

「チャンス」のネタバレなしの大まかな話。チャンスは知能に障害がある男(初老に近い)だ。とある事情で家を追い出され一人街に出ると、ある富豪の金持ち奥様と出会い家に行く事になる。何故かその家の者に気に入られて…

何も分かってないフォレスト・ガンプのように無垢な男の話すたいした事ない話しを周りが勝手に良い方に解釈し、テレビのトークショーや社交界や米大統領とも会って、どんどん大物になっていく。

チャンスは庭師で庭の手入れの事とテレビが好きでテレビで見た事しか知らないのに…

町山智浩さんが言うには「チャンス」は予言的な映画だと。後の俳優出身の大統領レーガンと現大統領であるトランプを予言するかのような作品になっていると。

それは本作を観てからのお楽しみだが、本作は政治だけではなく、宗教や人種の事など社会の事を盛り込めながらもコメディ作品になっている。
実際ボクも含め劇場では笑いが起こっていた。

そして、ここからは蛇足。映画とは関係ない話しもあるので読まなくて大丈夫です!

その製作当時の社会や経済や宗教や人種の事などを徹底的に町山智浩さんが紐解いていく。

観客からはため息や拍手まで巻き起こっていた。

映画の解説をされた後、町山智浩さんに直接会う事が出来て(空港まで追っかけた。)町山愛を(町山さん関連の本を集めた写真やファンになったきっかけ等…)直接告白出来て幸せでした。
「大賢は大愚に似たり」とはいうものの、逆は本来成り立たないはず。ところが単なる庭師チャンスの園芸論を、深遠な経済論の比喩だと大統領が勘違いしたから大騒ぎ。孤独な庭師が、知られざるフィクサー、政界の大立者として遇されていくという喜劇、寓話。
「みんなが賢いと思われたいし、自分は賢いと思っている」から、かかる裸の王様的シチュエーションでも、誰も裸の王様の服を称える流れから降りられないのか。一方で、チャンスの愚かだが、嘘のない生き方が本能的に直感されて彼をその地位に祭り上げているのかも知れないとも思わせる。現代とはまことに難儀な時代である…。
ピーター・セラーズの演技力に強く拠っていると思います。
シャーリー・マクレーンが美人だと思ったことはないが、付き合いたい、迫られたいと思ったことは度々ある。この作品の彼女もそうだ。

追記 テレビのキスシーン、「華麗なる賭け」かな?と当たりをつけたが、正解だった。スティーブ・マックイーンとフェイ・ダナウェイの真似を、ピーター・セラーズとシャーリー・マクレーンにやらせるのが小洒落ている。
聖愚者(ロシア正教)
ツァラトゥストラはこう語った
神の死
大衆主義、反知性主義
cf『群衆』
正体を知るのは黒人
食らえ!天下のフリーメ○ソン砲!( ・`ω・´)
キャァアーッ♪スターチャイルド誕生☆(* >ω<)
ワァオ…オーマイG…Σ(・ω・ノ)ノ

…いやもうさすがですね、お腹いっぱいです笑

みどころ:
抜き身のカルト
永劫回帰の勧め
心に逃げ道を許さない脚本
平坦かつ精神磨耗が激しい

あらすじ:
ワシントンのお屋敷で、物心つく頃から住み込みの庭師をしていたチャンス。実は生まれてこのかた半世紀、外出したことがない。食事睡眠、庭仕事、テレビ鑑賞が生活の全て。それ以外のことは知らない。
ところがこの度主人が逝去し、使用人でしかない彼は退去させられる。期せずして初めて外界に触れることになったが、金無し職無し学も無し。大海に出た稚魚のように、瞬く間に幾多の危険に晒される。
浮世離れした彼に対する反応は、大半が不信、嘲笑、拒絶の類い。しかし稀に、手放しで彼を愛する人達がいた。なぜなら彼は…。

はーい、神だからでぇ~す\(^○^)/

しかし庭師とテレビとは巧いですねぇ。庭という制限された空間(人間界)で、茂っては枯れまた芽吹く木々(人々の栄枯盛衰)を見守り、テレビ鑑賞(干渉せずにただ世間をザッピングして見流す=I like to watch.)してるわけです。

『ツァラトゥストラはかくかたりき』をBGMに下界へ降り立った冒頭からラストまで、起伏は少ないのに油断を許さないヒリヒリした空気。たまに挟んでくるコメディ要素が息抜きかと思いきや、鑑賞者の俗っぽい側面を鏡に映すように見せつけてくるという容赦なさ。ずーっと痛いところをチクチク衝かれ続けて消耗する、相当辛口な味わいです。

いまわの際に解脱したベンは死の恐怖を打ち払い、プロビデンスの目全開でライフストリームの一部となり(ここがある意味メインかも…笑)ました。快楽に溺れようとしていたエヴァも善行に注意を向け直し、欲から解放されました。「この世にはたった二種類の人間しか存在しない。チャンス(=神的秩序)を信じる者か否(=理屈や分析や根拠などの人的秩序を信じる者)か。」なわけです。

神は何時も鏡(=水面)であり汝をありのまま映す
→汝が何者であるかは汝のみが決め得る
→汝が見出だしたなら神はそこにいる(=Being there)
→神を完全に信じる汝は神の子
神は歳を取らない
→神の子(の精神)もまた歳を取らない(=永劫回帰)

…という、聖人君子以外は気疲れ必至の、ド直球リーンカーネーションデモンストレーションハードモード(;´Д`)ハァハァ…こんなもの午前十時から見せられた日にゃ、残り12時間使いものになりません笑
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