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男性・女性のsmelltheflowersのレビュー・感想・評価

男性・女性(1966年製作の映画)
4.0
いわゆる"ヌーヴェルヴァーグ/アンナ・カリーナの時代”の終焉を迎えた後、ゴダールが若い世代をテーマに撮った作品。

この作品がきっかけで若い世代との交流が生まれ(登場人物の若者達は皆二十歳そこそこ)、その中にはジャン=ピエール・ゴランがおり、そこからジガ・ヴェルトフ集団/政治の時代"へと一気に突き進んでいくことになる。

シネマ・ヴェルテ(いわゆるドキュメンタリータッチ)の手法を用いた、ラフな作風も面白い。劇中、明らかにレオーのアドリブと思わしき台詞に相手が思わず吹き出す、みたいなシーンもあり。レオーとゴダールの初タッグ作でもあり、この作品の未使用フィルムがジャン・ユスターシュの「サンタクロースの眼は青い」に使われたりもする。

以上のような点で、ゴダールのフィルモグラフィー的に実は結構重要な作品。
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