MUBIで鑑賞。はじめは出てくる若者たちの雰囲気も性格も嫌だなと思ったのだが、会話が面白く人間関係がいろいろ変化するので楽しく見れた。建物内だけで話が進むが窮屈な雰囲気もなく、見終わってから建物の外に出ていないのに気がついた。低予算でこれだけやれる。マンブルコアの現代アップデート版という感じ。
監督はアジア系アメリカ人女性だが、白人男性の登場人物がアジア女性と付き合う男のことをフェチ呼ばわりするシーンはきつかった。

なかなかない後味。面白かった。カップルと貸し手の男の薄壁ルームシェア。音に心乱される。他人によって今まで使わなかった心の部位が刺激される。それはどこか彼女が行うASMRヒーリングに通じる。

自分というもののぞんざいな扱われ方。他人に自分の鏡像を見るとき、そこに消費や搾取を見る。劇中に出てくる、心と体の分離遊びの話が効いている。ほぼ部屋で喋るだけの低予算映画だが飛躍を生むエッセンスがあった。

ゾウハル素晴らし過ぎてactual peopleに続けて鑑賞。
変な声出た、終盤。総じて素晴らしいです。