muscleさんの映画レビュー・感想・評価

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お嬢さん(2016年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

パクチャヌクって元からドラマっぽいキャッチーすぎるくらいの企画力が、シネフィル文化への開き直りに思えて良かったんだけど、なんか妙に芸術的なんですよって行為に関するエクスキューズがあって、しょーもなって>>続きを読む

小さなレディ(2022年製作の映画)

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想像以上におもろい。『コット』とか『システムクラッシャー』と同じなのだけれど、主人公はもっと喋らず、黙って木漏れ日に撃たれるのみ。ほぼドキュメンタリーとしか思えない異様なカットの連打。衝撃的な設定の扱>>続きを読む

ラストタンゴ・イン・パリ(1972年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

初見。コテコテすぎるキャラクターに70年代のセンス溢れるストラーロとの演出の数々が痛すぎる。ジャンヴィゴのオマージュも名前出したりしてるだけですやんっていう。ベルトリッチの中年男性恋愛ものってかなり今>>続きを読む

過去負う者(2023年製作の映画)

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船橋淳の中で1番ドラマがしっかりしていて、しかもそれがしっかりしているなんてもんじゃない…。豪速球な『親密さ』というか…。

愛のメモリー(1976年製作の映画)

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もう本当につまんなくて、つまんなくて、しかもまぁオチもなんとなく予想できているのだけれど、空港で駆け出してからべらぼうに面白い。というかいつものデパルマ映画というか、なるほど、これがやりたかったのねと>>続きを読む

僕らの先にある道(2018年製作の映画)

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知らずに見たけど周冬雨映画!
過去がカラーで現在が白黒っていう、張芸謀的なアレなんだけど、北京の空気感があまりにも出過ぎていて眩暈がした。あと中国人ってマジでみんなビデオ電話かけてくるっぽい。こういう
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HOW TO BLOW UP(2022年製作の映画)

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美しい時系列。ストイックすぎる本編。共同作業としての活動家。陳腐な葛藤よりもアジテーション力が滲み出ていて素晴らしかった。バーでのコップの揺れに興奮する。当然、題材的にも、撮り方の面でも、日本では不可>>続きを読む

ザ・ディレクター [市民ケーン]の真実(1999年製作の映画)

5.0

トニスコリドスコプロデュース。いろんな俳優によるオーソンウェルズを見てきたけど、このウェルズは若者やんちゃぶりがかなり強調されていて、それがなんと、当時の落ちぶれていくハーストの人生との対比の中で悲哀>>続きを読む

光で書く 撮影監督ストラーロ(1992年製作の映画)

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ストラーロの色象徴主義にはうんざりするが、小道具満載のフィルターテクニックや『ラストエンペラー』の立体感について語っていて見応えがある。
コッポラが言うように色にこだわってる撮影監督が地獄の黙示録の撮
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ボブ・クレイン 快楽を知ったTVスター(2002年製作の映画)

5.0

オールタイムベスト。本当に面白すぎてコメンタリーが3パターンついてるのだけれど、全部見た。つまり短期で4回ぶっ通しで見た映画ってことになるのだけれど、なんとなくどれも感動した。ポール・シュレイダー自身>>続きを読む

迷宮のヴェニス(1990年製作の映画)

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街歩きだけで60分が経過し始めて、本当に正気じゃない映画すぎるってビビりながら見た。深夜のウォーケン似合いすぎる。『テロリズムの夜』と『ライトスリーパー』の間にこんな無茶苦茶な映画を撮るポール・シュレ>>続きを読む

他人は地獄だ(2024年製作の映画)

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出てくるロケーションがどれも魅力的。廊下にしても、会社にしても、しょうもない邦画臭さではない。あの早稲田大学の近くの有名なイタメシ?で大立ち回りが演じられるんだけど、ここでそんな大々的に撮影していいん>>続きを読む

劇場版 ほんとうにあった怖い話~変な間取り~(2024年製作の映画)

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ラストの手を振ってるカットはやりたかったやつだったので悔しかった。。。一本めが1番見どころあったが………

劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ109(2024年製作の映画)

1.0

小学生のいじめ防犯ブザーとか、警察を呼ぶカットの面白さとか、ひとつ八千円で買い取ってるおもろさとか、悪くない点はたくさんあるが、当然100の完成度から程遠い。

この動画は再生できません THE MOVIE(2024年製作の映画)

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偽の映画が本物になっていく、普通のミステリー構造に大興奮。近年のホラーモキュメンタリー?諸々の中でもずば抜けて完成度高いと思う。

静かなふたり(2017年製作の映画)

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アイリスインアウト多すぎて、なんか妙にリアルな街並みの光景を捉えた映像の割に懐古趣味を押し出した雰囲気がそんなに好きではなかったけれど、70分はすばらしい。

グッド・ボーイズ(2019年製作の映画)

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期せずしてドローン映画。妹のキャラデザもいい感じ。ガキどもが舐め腐ったエロに走るの、もうコテコテすぎて食傷気味なんだけど、パーティーシーンはやっぱりよかった。もはや鑑賞者を置いてけぼりにするラストの怒>>続きを読む

マルセイユ(2004年製作の映画)

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逆光MV街歩きカット集。ドイツのこういう映画ってマジでみんな憂いた表情で横移動カットがある。いくらでも悪態をつきたくなるけど、シャーネレクのこの温度感はいつも好きだ。

少年たちの時代革命(2021年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

元々雨傘運動とか香港のデモにいいイメージを持っていなかったのだけれど、セルフイメージを各々が考えながら身持ちの良い若者がスマホいじくりながら賢ぶろうとしているのがウーーーって、頭抱えながら見た。このさ>>続きを読む

システム・クラッシャー/システム・クラッシャー 家に帰りたい(2019年製作の映画)

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『ありふれた教室』との偏差値の違いにビビるタイトル。イメフォでやってたし、なんかもっと凛とした佇まいかと思ったら、かなりネトフリドラマみたいな作風でポップ。しかしこれでもかと危険な撮影とマジでどうかと>>続きを読む

惡の華(2019年製作の映画)

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ロケーションもちゃんと群馬を活かしているとは言い難いし、総集編ドラマのような早急さとチープな撮影にビックリしたけど、飯豊まりえが良すぎてビックリした。原作でも常盤さんのディテールってビビるんだけど、リ>>続きを読む

ロボジー(2011年製作の映画)

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矢口史靖のブラックな死体ギャグみたいなのって、『裸足のピクニック』のロッカーみたいな動かないものがゴロゴロ転がされたり破壊されたり、その逆に無機物が動いたりする。
あと人が静止することの面白さ。新作楽
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SFレーザーブラスト(1978年製作の映画)

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伝説の、でもないどっかの大学映画サークルに眠ってた自主映画がそのままなぜか流れ着いて日本で見ることが出来てるってぐらいの現象に感動した。
マイケミのNaNaNaとか、ああいうMVが好きな方にぜひ……。

静かについて来い(1949年製作の映画)

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マネキンのヌルッと「生命化」するところで、画質が異様に良くなったように錯覚した。『CURE』の役所広司の妻周りの描写に影響与えていると思う。

ザ・ドライバー(1978年製作の映画)

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『ポゼッション』直前のイザベル・アジャーニさんだから、思わず日常動作に見入ってしまう。これ以上ないくらい長い運転に、恐ろしくあっさりとした小粋なラスト。

ピーター・フォークの ビッグ・トラブル(1986年製作の映画)

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即物的すぎて、黒沢清が1番好きだとか言ってるのも納得できるカサヴェテスの異様な遺作。誰しもが思うだろうけどこの路線のカサヴェテスをもう2.3本見たかった。

まだらキンセンカにあらわれるガンマ線の影響(1972年製作の映画)

5.0

朝に小高い丘にお母さんが登るシークエンスが忘れがたい。単なる毒親モノとの距離がグッとできるというか、『レーチェルレーチェル』でもそうだけど、ポール・ニューマンは役者を役割のあるキャラにするのではなく、>>続きを読む

ラヴ・ストリームス(1983年製作の映画)

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むちゃくちゃすぎるファーストカットとラストカット。カサヴェテスの映画ってあまりにもツナギが豪胆っていうか、観客にゴツゴツとしたナマのものをぶつけてくるんだけど、今作はちょっと映画祭的なマジックリアリズ>>続きを読む

お家をさがそう(2009年製作の映画)

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良い感じのロマコメ不動産映画かと思ったら、なんちゃってロハス映画でややげんなり。距離感遠い親戚とかみんなうまくいってないよね的な家族ものやるにしても、もっと別な監督でいくらでもあるしなっていう。サムメ>>続きを読む

ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

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ようやく見た。岩井俊二による予告を見てから見たからか、なんか猛烈に岩井俊二っぽい。マンションのエントランスで事件が起こるとなんか強烈な日常というか、『ぼくらのウォーゲーム』的なY2Kフィールを猛烈に感>>続きを読む

セコーカス・セブン(1980年製作の映画)

5.0

あまりにも知らない飲み会にぶち込まれたようで、ノリが分からず困惑したけれど(同じ日に見たマルコフェレーリの『最後の晩餐』も似たバイブス)、友達を乗り越えてヤリ部屋へ向かうくだりとか、全裸スイミング、無>>続きを読む

恋の時給は4ドル44セント(1990年製作の映画)

5.0

2人が出会うところがJホラーで笑った。ぶつかり方のクロスカッティングも、隠れ方も全部愛おしい。
ショッピングモール映画として期待していたほどではなかったけれど、小規模な一夜ものとしてこれ以上ないぐらい
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スリザー(2006年製作の映画)

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なるほど。この逆張り魂が『スーサイドスクワット2』へ。「コロシテコロシテ…」がめちゃくちゃ見れる。ジェームズガンらしくキモい怪物への同情を忘れていなくて尊敬した。

禁じられた情事の森(1967年製作の映画)

5.0

やっぱり2024年劇場で見て一番感動したのこれか、fat cityかも。

セキュリティ・チェック(2024年製作の映画)

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タロンエガートンの顔がだんだんと太々しく見えてくる100分超。捜査本部出てきてクロスカッティングはじまってから世界が広がる感じっていうか、『フライトゲーム』と同じ面白さになっていく。