muscleさんの映画レビュー・感想・評価

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菊豆(チュイトウ)(1990年製作の映画)

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スタンダードサイズで、室内をモクモクスモーク焚いた気合の入った舞台構成を捉える撮影とともに、思わず正座する。
鞏俐がノーブラで金太郎みたいな、キャミソール未満の服で寝転んでイチャつくのだけど、Blu-
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大輪廻(1983年製作の映画)

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1本目、かなり最良のキンフー。短いためダレ場とかダラダラ歩くパートが(それもまた魅力なのだが)存在せず、いきなり壮大なアクション。ラストのガン引きの無情さもかっこいい。
3本目、なんか異様にドキュメン
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唐山大地震(2010年製作の映画)

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泥のように建物が溶けて崩れていくCGパートは時間にしては意外と少なく、メロドラマとして正しく地震から離れてホームドラマが始まるのだけれど、中国の家庭で妊娠してしまった子供をおろすかどうかみたいな話をす>>続きを読む

無事なる三匹プラスワン コロナ死闘篇(2021年製作の映画)

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かなり良かった。真夜中の子供シアターのロゴで感極まる。10年越しに撮ったらまさかの放射能からのコロナっていう…。山本剛史に宇野祥平が出てくると、贅沢だ…と感じてしまう。ランブラーズ2をどこかで見たい!>>続きを読む

ONE PIECE FAN LETTER(2024年製作の映画)

5.0

最初期の細田回(「チカ子の噂でワニワニ!?」、「近いゆめ、遠いひと」)を見ているような感動のテンションがあった。

びんばりハイスクール(1990年製作の映画)

5.0

この頃のレディースの百合っぽさまじでなんなん。若松孝二プロデュースだからか学園闘争の力の入り具合。
片桐はいりが血まみれドレスになる→アクション繋ぎで倒れる!の興奮。編集がかなり極まっていて、後期の鈴
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コータローまかりとおる!(1984年製作の映画)

5.0

とにかく楽しい。アクションの切れ味があってほとんど仮面ライダーのようなんだけどあくまで切り返しの見せる/見せないだけで楽しませる。パンチラってすげぇゴダール的なものに思えてくるんだけも、楽しいこと以外>>続きを読む

吼えろ鉄拳(1981年製作の映画)

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千葉真一出てから異常なおもろさ。バク転して拳銃を撃ち返すとこで爆笑してしまった。。ロケーションの狭さが一辺倒になってつまってくるとバク転するのが鈴木則文の映画って感じだ。

女咲かせます(1987年製作の映画)

5.0

怒涛とも言えるラストが素晴らしい。新幹線の二階とホームの休憩室、さらに弁当買うところからへたり込む階段まで。デパート内部よりも駅があざやかに撮られていて感動した。新幹線のホームは森崎東にとって手馴れた>>続きを読む

初恋のきた道(1999年製作の映画)

1.0

これで泣いてる日本人、マジで文革で死んだ中国人の生まれ変わりとかなんか?

顔のアップがしつこすぎて、正気とは思えない。この初々しさ賛美の時代がいまだに強いから上野千鶴子そりゃ流行るよね〜って思いなが
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空山霊雨(1979年製作の映画)

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鈴木則文と交互に見ていたからか、鈴木則文っぽい。なんなら敵に囲まれて、ジャンプして抜け出た後に絡まって囲まれ、下から抜け出す一連のアクションを多用するんだけどそれも鈴木則文っぽい。
ただ奥から歩いてく
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芙蓉鎮(1987年製作の映画)

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長いんだけどとにかくみんな大富豪から大貧民へそして、発狂を繰り返していて面白い。リーとの嫉妬合戦(「お墓参りがすんでからね」)。船の上での出会いと別れの切り返し。
幻影の銃乱射シーンは正直かなりメロド
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メイド・イン・ホンコン/香港製造 デジタル・リマスター版(1997年製作の映画)

5.0

90年代丸出しなんだけどめっちゃおもろかった………。サムリーってピンポンのチャイナ役の人か……。まさかの凧想い託し映画。中国って度々凧映画出てくるよね。娘が死んでもあの態度のおばさんの演技が迫力ありす>>続きを読む

カンフーハッスル(2004年製作の映画)

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チャウシンチーの面白さって矢継ぎ早になって思わず笑いが込み上げてくる(情報量がパンクしているように思わされる)瞬間であると思うから、前半のおばちゃんとの追いかけっこあたりでかなりピークになったけど、終>>続きを読む

變臉(へんめん)/この櫂に手をそえて(1996年製作の映画)

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音楽がめちゃくちゃメロドラマ映画のそれで、普通に感動する。「おっぱいがあるのになぜ神様には拝むのか」ってセリフには感動した。
「結局は私には力などないんだよ」という金持ちの描き方も中国の一時期にしか描
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ビートルジュース(1988年製作の映画)

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ほんっとうに面白かった。ティムバートンの孤独とか死への視線が、恨みにあふれてない。カラッとしたユーモアで感傷浸るよりも先にハチャメチャになっていく。
扉が開かれるところだったり、釣り糸とか一部の特撮の
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延安の娘(2002年製作の映画)

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かなり面白かった。円卓でガチギレする中国人通しの諍いを捉えたカットとか、電話して呼び出して罠にかけようと相談している様子とか、流石に一部フェイクドキュメンタリーなんじゃないか?って思わせる展開も良い。>>続きを読む

季節のはざまで デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

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ダニエル・シュミットで1番好きかもしれん。エレベーターの運動と現在のホテルの様子がアクションつなぎのようにつながれていてかなり興奮しっぱなし。間口がめちゃくちゃ広いダニエル・シュミット。

聖なる儀式(1974年製作の映画)

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ストイックすぎてすごい気持ちになる。ストーリー、なんて言葉を使うのはおこがましいけど、進行するストーリーに比して全然何が行われるのかがわからなくて、とんでもなくテンポは遅いはずなのに緊張感で見せていく>>続きを読む

境界なき土地(1978年製作の映画)

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突き放した視線が妙にファスビンダーっぽさある。覗き見から現れちゃうところはちょっと笑った。

オリビアと雲(2024年製作の映画)

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東京国際映画祭で実写はアートっぽいイコール長回しばっかりもてはやされるけど、アニメはとにかくガチャガチャしてイマジナリー?な展開になりがち。本作ももれなくそうなんだけど、とにかく手間かかりまくりでこん>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

キートン版バットマンにスーパーガールに、とどめはジョージクルーニー版バットマンっていう。ここまでマニアックにならざるを得ないってことがこちら側も見ていてなぜか心苦しい。ラストも反省からの戦い回避ってい>>続きを読む

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

死んでいく怪獣たちにも哀愁を見せていて素晴らしかった。お前らこれが見たかったでしょ?って目配せみたいな怪獣横移動。ありがとう。
ジェームズ・ガンは『ガーディアン〜』以外が信じられないくらい面白い。この
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天安門(1995年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

流石にマジでおもろい。集まってしまった熱量がどうしたらいいかわからなくて、全員が全員に飲まれていく。
60年安保にそっくりなジャズピアノとかロックバンドの演奏、香港で支援コンサートが開かれて物資が運ば
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乱世備忘 僕らの雨傘運動(2016年製作の映画)

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周庭さんが割とクローズアップされがちだけど、そこのグループじゃないところからの運動模様をナレーションたっぷりに(恋と青春と?)綴ったビデオレターみたいなドキュメンタリー。面白かったけれど、法学志望の学>>続きを読む

マンハント(2018年製作の映画)

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バディものにして、銃撃戦が中心になったジョンウーによる元ネタの脚色によってハリウッドみが増したのだけれど、やっぱりバタ臭い色味が中国大資本映画のかおりを強烈に放つ。熊のパートが完全になくなっていたのが>>続きを読む

君よ憤怒の河を渉れ(1976年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

文革終了直後の中国で大ヒットしたって文脈を踏まえてみると、無実の人物が白痴扱いされて精神病院に入れられて、そこから回復するって大まかなあらすじがなんとなく示唆的なものを感じさせる。
となると高倉健が吐
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サンザシの樹の下で(2010年製作の映画)

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意味がわかると怖い話みたいなバックグラウンドとして、文革があって結構面白かった。えらい軽いなって思ったらケータイ小説が原作で、若者世代にも売れていたらしい。日本の特攻隊と恋愛するケータイラノベを思い出>>続きを読む

抓娃娃(じゅあわわ) ー後継者養成計画ー(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

すげぇトゥルーマン・ショーまんまの映画でビビった。ラストの扉まで同じ。金持ちの子が貧乏として育てられてて、この世界が偽物であることに気づいていく。でもマジでびっくりしたのが、気づくきっかけが石の意思っ>>続きを読む

ジョシュア: 大国に抗った少年(2017年製作の映画)

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めちゃくちゃ面白い。香港だから中国本土の話では(当然関わったりするのだけど)ないのだけど、映画の検閲基準として当局の基準に「将来にタネを蒔くシーンがあるかどうか」があるらしい。子供であったり、物理的に>>続きを読む

シャドウプレイ 完全版(2018年製作の映画)

1.0

広州の空気感をもっと知れるかと思ったが、本当にアクションをブツ撮りで見せるだけで面白かったのは冒頭のみ。時代を横断する試みも失敗作と言われている『好男好女』の方がよっぽど成功している。ただやっぱり題材>>続きを読む

グォさんの仮装大賞(2013年製作の映画)

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中国ロードムービー。些細な節々から文革の匂いを感じるのだけれど、絶妙に触れないし、政府への不満がやわらげさせられるている、テーマではない歯痒さと、『古井戸』の呉天明の人生を考えさせられる。いや本当しょ>>続きを読む

トゥー・ウィークス・ノーティス(2002年製作の映画)

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サンドラ・ブロックがマジで身長高くてビックリする。ラスト、冒頭の徹底抗戦がもう一度始まるのかと思いきやしんみりと終わって残念だけど父親との会話がすごく私的でよかった。

ビートルジュース ビートルジュース(2024年製作の映画)

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ウィノナ・ライダーの人生込みでなんか化け猫あんずちゃんっぽさ、人生の儚さがさらりと描かれてるところがグッとくる。しかしやはり『ビートルジュース』よりもはちゃめちゃ度数は落ちている気がして………。

インサイダー(1999年製作の映画)

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深夜の発砲と日本料亭での奇妙なカメラしか覚えてない……

白い刻印 アフリクション(1998年製作の映画)

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フィルムの白さと煌めき。車に運転しながらひらめいたり、狂うシーンがポール・シュレイダーの映画に多すぎる。