孤島に漂着した男。助けてくれた原住民の女性を通じ、村の人々と交流を深めていく。打ち解けた男に女性が見せたものは、村に伝わる「生物を急速に成長させる石」。
その後、男は惜しむように孤島を去るのだが、その特殊な石を産業利用するために軍隊を率いて再訪する。
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とにかく独特の色彩感覚による映像が素晴らしい。民俗調のエモーショナルな劇伴はノンストップで転調し続け、物語のスピード感をより高める。
兎にも角にも、輪廻感すら漂う終盤1分の破滅シークエンスの表現力が圧巻すぎて鳥肌が止まらない。あちらはサイバーパンクだし、画風など雰囲気はまったくちがうのだけれど手塚版『メトロポリス』や『AKIRA』の崩壊シーンを凝縮したような凄みすら感じた。
今作は超短編なので、プロットは受け手に託す余白だらけではある。でもだからこそ、鑑賞後に余韻がじんわりと残る良さもある。中長編も観てみたい新たな才能。
