諒

プリティ・ベビーの諒のレビュー・感想・評価

プリティ・ベビー(1978年製作の映画)
3.7
売春宿で働く母親と暮らすバイオレット。
そこに写真家の男がやってくる。
バイオレットの母親を撮影した事で売春宿に頻繁に来るようになった男。
その後も売春婦を撮り続ける。
しかし、決して女達に手を出す事はなかった。
そんな男にバイオレットは淡い恋心を抱くようになるが、バイオレットも母親と同じく売春婦になる日がやってくる。
ずっとここで育ってきたバイオレットにとって売春婦になる事は自然な事であった。
男達は今までと違う目でバイオレットを見、値段をつけ、そして初夜を迎える。

子供から女に変わる過程を見事に演じている。
表情がまるで違い素晴らしい。
大人になったつもりでいても、子供な部分が色々と見え、それがとても痛々しかった。
最後の表情を見て、バイオレットにとっての幸せとは一体何なのか考えさせられた。
諒