『ゴーストキラー』鑑賞しました!髙石あかり主演・阪元裕吾脚本・アクションと監督園村健介という安心の座組で、公開を心待ちにしていた本作!アクションと髙石あかり力を堪能できる期待通りの面白さ!
女子大生が殺し屋の無念が宿った薬莢を拾ったことで、凄腕殺し屋の幽霊に取り憑かれる、というストーリー。
主演の髙石あかりが普通の女子大生と殺し屋に憑依された際を演じ分ける演技力が見事!人格の入れ替わりを声のトーン、表情変化でバチッと表現しきっている。特に眼の演技は本当にスゴイ!アクションも『ベイビーわるきゅーれ』シリーズで培われた部分もあるだろうが、予想以上に動けていた!間違いなく髙石あかりの芸達者ぶりがないと成立しない。
今作の敵である悪の組織がラスボス枠にあたるが、ディテールが曖昧で、組織としての規模や悪事の内容が分からず、いまいちどんだけ悪いのかが見えてこなかった。
脚本の阪元裕吾は本当にムカつくヤツを作るのが上手い!もっと長く見せられると体調を崩しかねないレベル。今作はムカつくヤツをブチのめす暴力のカタルシスより、痛みや罪悪感負のしがらみみたいなのが演出されており、「暴力ヒャッハー!」な映画ではない。正直もうちょいどちらかに振り切って欲しかった。
主人公の女子大生は困っている人は見過ごせない正義感の強い人物だが、肝の座り方が半端ない!結構、すごい決断をサラッとするから驚き。
アクションは園村健介監督ということもあり、どれも良かった!ただ、(色んな都合があるのだろうが)薄暗く平坦な場所という似たりよったりなシチュエーションばかりで代わり映えしなかった感がある。
設定が面白いので、スケールアップした続編も観たいが、暴力の連鎖から解放されて、スッキリとした髙石あかりの表情を見せられると、あのまま平穏な日常を過ごしてほしいと思う。