「蝶の舌」のホセ・ルイス・クエルダ監督の遺作。スペイン俳優豪華共演、さらに大量のカメオ出演があった(後から知った)。

ロイ・アンダーソンっぽいシュールでコミカルでキュートな映像の中に不条理や毒っ気が入っている珍ディストピアSFコメディ。ジワジワくるやつ。
9177年が舞台になってるけど、近代と中世を混ぜたような世界とキャラクターたち。
人間が空を飛べるくらいで、その他未来感ゼロだった😂

荒廃した地に唯一残った高層ビルに住むのは富裕層または仕事を持つ人、その周辺に暮らすのは貧困層または無職の人。
この格差対立をゆるーい笑いとたまに挟まるブラックすぎるジョーク交えて描いていて楽しい。

主役はあえて無しかもしれない。どのキャラも個性強くクセあり。強いていうなら(出番の多さからして)ロベルト・アラモが主役かな。
彼は貧困層を束ねるリーダー的存在、ビルの中でレモネードを売ってる😂あのゴツさでかわいいワゴン引いてレモネードいかが？とかツボる。
ブランカ・スアレスは相変わらず美しく、アントニオ・デ・ラ・トレは悪い神父役で登場、正装してライフルで貧民を撃ち殺してるし😅

ドタバタと小ネタトークを挟みつつ、なんなんだこれは…と思っているうちにハッピーエンドになる不思議な映画だった。

めでたしめでたし。

• #DVDBlurayVHS保有_みむさん