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将軍家光と天下の彦左
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『将軍家光と天下の彦左』に投稿された感想・評価

3.7
filmarkarsに本作が登録されていることに気づき、半年前に国際映画アーカイブで鑑賞したときの感想を掲載。

一昔前では講談などで馴染みがあった大久保彦左衛門と三代将軍徳川家光を題材にした一本、大久保彦左衛門(またの名を忠教)は戦国時代から徳川家に仕え活躍してきた大久保一族の一人で本来なら家老など重職を担うべき人間ではあったものの、家臣同士による勢力争いに破れて大久保家はそれまで治めていた小田原城を追い出されたり(後に復帰)とかつての栄光はどこへやらという状態で忠教自身も旗本というやや低めな身分と境遇に追い込まれていた。そんな彼が不遇な状況やサラリーマン化していく武士などへの鬱憤を晴らすべく執筆したのが大久保家と徳川家の戦国から江戸時代に至る活躍を描いた『三河物語』で、歴史ものとしてはフィクションと美化と愚痴が多めなもののこれがまさかのベストセラーとなりここから時代の流れに逆らう硬骨な武士大久保彦左衛門のイメージが出来上がりそこに架空の人物のはずなのに何故か墓がちゃんと存在する一心太助や三代将軍家光を絡ませて現在の時代劇ファンに知られる彦左もののパターンが形成されていく(ただし家光が将軍になった頃は彦左衛門は日光に移住しているので二人は殆んど面識は無かったりする)。

映画では東映の中村錦之助と月形龍之介による『一心太助』シリーズが有名で、東映時代劇黄金期ならではのゴージャスなセットと大量のエキストラ、スピーディーな沢島忠監督の演出に生きのいい錦之助の演技により今でも人気のある作品となっている。それに比べるとスケールといい役者の豪華さは落ちるものの、それでも中川信夫監督が手掛けた本作はマキノ映画から受け継がれてきた時代劇のノウハウが存分に発揮された充実した娯楽作品になっていて中々の出来栄えになっている。

古川ロッパの愚痴っぽいけれどチャーミングな彦左衛門、凛々しい中山昭二(キリヤマ隊長)の家光と役者の個性を生かしてのキャラクター造形もハマっているし、ストーリーも掛け合いのコミカルさと将軍を操るため彦左衛門を亡きものにしようとする悪人たちの陰謀といった笑いとドラマが絶妙なバランスで配置されていてそれをテンポよく捌いているので飽きない。あと冒頭など何かあるたびに彦左が語るくどい自分の出自の説明がラストで泣かせの道具に変貌するマジックが反則、 あれはこっちも泣きそうに。それと常日頃は頑固爺と彦左を馬鹿にしている旗本仲間たちがいざというときになると彼を助けるために奮闘するのがいいね、こういうところに中川信夫監督の優しい人柄が伺えてその人間性に感銘を受けてしまう…多分映画で技術云々ではなくスクリーンに滲んでいる人間性で観客の心を掴むのは日本では川島雄三と中川信夫と相米慎二では。

ちなみに寛永御前試合のシーンで宮本武蔵役として若山富三郎が登場、木刀をまるでおもちゃの刀のように軽々と扱っているのが流石でどことなく『刃牙道』の武蔵の面影も。
特集<生誕120年 映画監督 中川信夫>
生活
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小品なんだけど結構楽しく観られるな。志村けんのバカ殿をちょっと思い出した。