ヴィクトリアン・サルドゥの戯曲に基づくジャコモ・プッチーニのオペラである。当初は評論家からの評価はよくなかったものの、観客からは人気を博し、現在では最も有名で人気なオペラ作品の１つであり、ヴェリズモ・オペラの傑作に数えられる。第二幕で流れる「歌に生き、愛に生き」のアリアは普及の名曲である。マリアカラスの名演はどこかで聴いたことがある人も多いだろう。

なお、ヴェリズモ・オペラは、ヴェリズモ文学（リアリズム運動）に影響を受け、市井の人々の日常生活をテーマにすることが多く、また悲惨な現実や暴力などのシーンの使用を厭わず、煽情的なオーケストラをバックに、直接的な感情表現の歌曲を多用する傾向があるオペラのことである。

実際、本作は1800年6月14日のマレンゴの戦いの日、ナポレオン軍が迫るローマが舞台。そんなローマを舞台とし、歌姫トスカとその恋人の画家カヴァラドッシに、冷酷な警視総監スカルピアの魔の手が迫る。不穏な社会情勢の中、繰り広げられる愛憎劇である。

さて、オペラ自体はとにかく素晴らしいのであるが、このMETライブビューイングシリーズは３時間で作成しないといけない事情でもあるのだろうか？オペラ自体は実のところ２時間ほどで、１時間ほどインタビューやら次回作の予告やらMETの歴史やらが他作品以上に多くて、幕間ごとに興ざめだった。もう少しそこが短かったらもっと感動したのになと思う。

シナリオをフルで予習していったおかげで純粋に楽しめた
オペラの楽しみ方観かたとかそもそもMETとはといった本をざく読みしたのも良かったのかもしれない

実際に体験しないと得られないものはたくさんあるだろうけどこれ劇場で観てたらきっとできなかったであろう鑑賞の仕方ができてライブビューイングとしてすごく楽しかった

演技が思ったより繊細で爪の先まで表現されていた
コミカルなのもシリアスなのもぜんぶ素晴らしく魅せてくれた
オペラは歌ってる方に力入れてるとばかり思っていて申し訳ない

あとセットがすごい
聖堂で民草が集まって出入りしているところが好きです

SD:David McVicar
Sp:Lise Davidsen
Te:Freddie De Tommaso
Br:Quinn Kelsey
Con:Yannick Nézet-Séguin
lived on Nov.23rd, 2024
Rome, 1800

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