水がとても貴重で、労働人口における女性の割合が1/4であるヨルダンで、配管工（簡単に言えば、水回りのトラブルを解決してくれる人）をしている3人の女性にスポットを当てたドキュメンタリー。

宗教上、家に女性1人しかいない状態では男性の配管工を呼ぶことができないから、女性の配管工は需要がある。女性が手に職を付けるのにもちょうどいい仕事のようだ（と言っても彼女たちが先端を行っているのであって、女性の配管工がヨルダンでメジャーというわけではない）

時々挟まれるアイシャとアイシャの娘とのやりとりが、ユーモラスで微笑ましい。

イスラム教では飲酒は禁止だから、煙草を吸ってるんでしょうね。




【ネタバレ】





ハウラが訴えられたのは、ハウラの活動を快く思わない誰か（女性に仕事を取られると感じた男性とか、ハウラが異教徒？ならそれを快く思わない人）に陥れられたのではないか？という気もしたり。

でも、いくら会社を経営しているとはいえ、ハウラだけ特別に裕福なようにも感じるし、メンバーに法律上共有すべきだった話をしていなかったのも、どこか、自分1人を特権的に見ていたのではないかという気もする。容姿・格好から、宗教的に他の人たちとは違うのか？とも思ったけど、ハウラ・アル・シェイクという名前は、アラブ系・イスラム系のようなので、そういうわけでもない？

アイシャが嫌がっているのに無理やり代表にならせたりなど、ハウラが若干身勝手な人であることは確か。どこにでもそんな人はいるだろうし、それはある意味リーダーの資質ともいえるとは思う。

アイシャとハウラは付き合いも長くて親しい話もするけれど、どこか壁があるような気もする。それは仕事の上では上下関係であるということも関係があるかもしれない。
アイシャとレハブも、アイシャの助手としてレハブが働くという関係になる時、ギクシャクしそうな予兆が見えたようにも感じた。

アイシャの恋人は、登場しないけれど、もしかして、水の配達屋さんの男性？と思ったり。