【エドワード・ヤン】
英国映画協会「The 100 Greatest Films of All Time」「史上最高の映画100」(2022)
78位。牯嶺街少年殺人事件（1991, エドワード・ヤン）

台湾ニューシネマについて、その前後の社会的文化的状況から網羅的に回顧している。侯孝賢はもちろんのこと、小野やシルヴィア・チャンをはじめとした当事者たちのインタビューと映画の抜粋から基本的に構成。2002年製作だが、エドワード・ヤンのインタビューはなしで残念。その他、朱天文や呉念真の証言もないが、李屏賓や杜篤之といった重要な技術スタッフたちの証言を集めている点は熱い。
「Eleven Women」から『光陰的故事』『坊やの人形』『少年』へと続き、戒厳令解除から台湾電影宣言そして『悲情城市』に至る10年弱がメインポイント。そこからツァイ・ミンリャンやアン・リー登場へとフォーカスしていく構成が美しい。

ヤンがいないのが寂しいです。