やち

絵を描く子どもたちのやちのネタバレレビュー・内容・結末

絵を描く子どもたち(1956年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

「絵を描く子供たち」日本,1956(岩波)
監督:羽仁進

・日本戦後ドキュメンタリーを代表する羽生監督の作品、教室シリーズの2作目
ドキュメンタリーというよりは記録映画の側面が強い
・図工と子供の成長過程に焦点を当て、隠し撮りのような撮影方式で教室に潜入、ナレーションによる説明が多いのも特徴的だった
・まだ自らの情動を抑えられず語れない子供達にとって、その心象を彼らの描く絵から迫る、そういえば自分にもこうやって絵を描いた時期があったなあ、何かそこに感情の表出はあったのかなー?なんて考えたりした
・音:音楽により子供の情動を表現しようとしているが、ちょっとうるさいかな
ナレーションの説明も、子供の絵の解釈を一方的に投げかけてしまうような印象があり、もっと自由解釈をさせてほしいと思った
・「ドキュメンタリー映画術」の本にて、羽仁進の代表作と言うこともあり視聴した
「生きることの中の演技」という指摘を、町野君の中に見出すが、もし該当文を見ずにこれを視聴していたら、とてもそんなことは思わないだろうなって正直おもった
そういう意味では、ドキュメンタリーは実は全く中立性などなく、むしろフィクションよりも主題性の大きいものなのかもしれないと、考えさせられる
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