このレビューはネタバレを含みます
今年の映画納めはこの作品。
Dolby Atmosのシネマ鑑賞日で観てきました。
開演直前の会場のざわつきに、高揚感を映画館で体験するのは新鮮でした。
サカナクションはもともと三日月サンセットのMVをスペシャで観てから好きになって、ライブに行くようになったのは2011年くらいから。
それからツアーは毎年行っていたのですが、たしか2015年のライブから行かなくなりました。
理由は、手を挙げてることを踊るとは思えなくなったから。
あと、どんどん頬がこけていく山口一郎を見るのがつらかったのもあります。
今思うと、それとなく殺伐とした、というかメンバーが演奏を楽しんでいるという感じがなかったような気もします。
ライブに行かなくなると、次第に聴かなくなっていったのですが、今回活動休止を経て、映画館で、しかも昔からライブの音響にめちゃくちゃこだわっていたサカナクションのライブ映像を映画館で観られるとのことで、前情報なしに行きました。
初めてライブに行ったときと同じで、感動のあまり一曲一曲のイントロが流れるたびに、泣いちゃった。
もう何年も聴いてないのに、自然と口ずさめる(もちろん口パクで)。
「ルーキー」の"見えない夜の月の代わりに引っ張ってきた青い君"の合唱が、記憶を引っ張り出さずとも反射で出てきた。
手拍子も無意識にしていました。(もちろん音は出さずに)
特に「ネイティブダンサー」の独特な手拍子もタイミングばっちりで出来ました笑
私は勝手に「スーパーDJタイム」と呼んでいたんですが、五人が横並びでクラフトワークみたいにやるターンは最高でした。
始めた当時は横並びは変わらないのですが、独立してメンバーの距離が結構空いてたと思ったんだけど、今回は同じテーブルに機材並べて五人がギチギチになりながら演奏してて最高でした。
聴かなくなってからの曲も知ってる曲が多くて楽しかったです。
特に「忘れられないの」は良い曲すぎる。
とにかく五人が本当に楽しそうに演奏しているのが良かったです。
あと、コーラスがめちゃくちゃ良くなってた。感動しました。
アンコールの「白波トップウォーター」を演奏した時は、涙腺がぶっ壊れました。
観客の声や拍手、手拍子が演奏に対して少し遅れて聴こえるのも含めて、大好きだったライブのことを思い出していました。
最後に五人で演奏したかったという「シャンディガフ」は初めて聴いたけど、ピアノがめっちゃ良かったです。
MCで山口さんは「このまま忘れられるのでは」と言っていましたが、私は山口さんと同じくうつ病なのであえて避けていました。
でも、ライブが良すぎて、やっぱり好きだなぁと思って、またサカナクションを聴きたくなりました。
観に行って本当に良かったです。
ドーム公演が決まったら行きたいな。