犯罪者を次々に制裁していく“謎の執行人”となった一人の女性と一人の刑事の信頼の物語。婚約者を失い自暴自棄になった彼女の行き着く先は…ジョディ・フォスターがダークヒーローをさすがの熱演。刑事役のテレンス・ハワードが実にいいバランス感。
〈ポイント〉
・無慈悲に犯罪者を銃殺していくエリカ・ベインの容赦なさを堪能
・復讐者と刑事の心理戦
・それぞれが人として惹かれ合うからこその切ないラスト
〈雑感〉
やはりジョディ・フォスターはいいですね。
闇を抱えながらも自分の正義を貫き通す…そんな役柄が似合います。
小柄なのにあの鋭い目つきが彼女の復讐者としての行動に説得性を持たせます。
婚約者を暴漢に殺害され、自分自身も瀕死の重傷を負わされたエリカ。
療養後は偶然にも銃を手にすることになって、これが彼女の命運を大きく変えることになります。
ラジオパーソナリティとして活躍する一方、犯罪者たちを粛清するダークヒーローのような立ち位置。
この殺人事件を追うショーンはエリカと親密になり、そして次第に彼女を疑うようになっていきます。
そんな2人の掛け合い。
人として信じたいのに信じられない。
そんな心理面が実に切なくなるヒューマンサスペンス。
〈キャスト〉
エリカ・ベイン(ジョディ・フォスター)
ショーン・マーサー刑事(テレンス・ハワード)
デイビッド・キルマーニ(ナビーン・アンドリュース)
ビタール刑事(ニッキー・カット)
キャロル(メアリー・スティーンバージェン)
ニコール(ジェーン・アダムス)
※2022年自宅鑑賞100本目