鹿shika

美晴に傘をの鹿shikaのレビュー・感想・評価

美晴に傘を(2025年製作の映画)
3.1
喧嘩別れした息子のお葬式に出席しなかった父親。四十九日に息子の妻と娘が訪ねてくる。大切な人を亡くし残された妻、娘、父親それぞれが心を再生させていく。

仕事で観てきました。
自閉症による聴覚過敏を持った美晴、そんな娘に過保護になる母親、夢を追う息子を応援できなかった父親。
それぞれが心に固まりを持っている。
そんな3人が数日間一緒に暮らす。

なんかこういう話って、一緒に何かをして一緒の時間を過ごしていくみたいな流れがあると思うんだけど、この作品はあまりそこまで時間を共にしないんだよ。

一人一人が、自分の時間を生きている。
人との繋がりも大切だけど、1人の時間も大切にすることを学んでいる気がした。

あと、美晴の妹がとっても良かった。
お母さんが姉につきっきりになっているから小さい頃から寂しい思いをしているはずなのに、
お姉ちゃんの夢を応援していて、
お母さんが過保護になっていることにも、美晴より怒ってくれてたし。そのシーン好きだった。

あと居酒屋のシーンが好きすぎる。
寡黙なおじさんに、呑んべえおじさんたちが絡むの好き。
そいつらが仲間なのがいいよね。
普通に私も参加したい
鹿shika

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