ぎゅんぎゅんにときめく恋愛映画が観たい。そんな無茶ぶりのリクエストをしたところ、こちらを観てみることに。
「実話に基づいた」話や「事故によって記憶喪失になった」話は、さぁ泣きなはれと言われてるようで、あまり得意ではない。それなのに、本作は涙を即すような作りでもなければ、気持ちが沈む描き方でもなく、なんというか、観てよかった。
内容は決して明るくないし、見てて辛いと言えば辛い。それでも眉間に皺を寄せることもなく、うつむくこともないのは、憧れを通り越して尊敬とも呼べる程、一途な愛が主軸になっているからかもしれない。
結婚してもなお、初デートのようにはしゃいだりときめいたり出来るって素敵。宝石のごとく整列されたトリュフショコラのボックスを広げて、この味はきっと好きだと思うよ、とロシアンルーレットをやるの、最高のデートプラン過ぎる。
ぎゅんぎゅんにときめく、というのとは違ったけど、大変素敵な良き作品でした。