ぴぃさんの映画レビュー・感想・評価

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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.0

図書館でたまたま手に取り夢中になった本。そしてすごい偶然で、その数ヶ月後映画化することを知り歓喜したあの時。でも自分の思い描くウォンカさんやチョコレート工場と違い、しっくりこなかった「チャーリーとチョ>>続きを読む

母性(2022年製作の映画)

3.0

母性というより娘性と呼ぶ方がしっくりくる気がする。もちろんそんな言葉がないのは承知だけれども、母としての話というより娘としての一生を描いた作品なのかなと。母親である前に、娘。永遠に逃れることができない>>続きを読む

リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

4.0

「シン・リトルマーメイド」の呼び名が相応しいのではないか、そんなことを言ったら怒られてしまうかな。実写化したのではなく、ひとつの表現の結果なのだと受け止めるとストンと落ちて楽しめた。

子どもの頃に見
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.0

踊りがただひとつの光。きっとこの2人にとってそうだったように、この映画にとってもバレエシーンが唯一の煌めきだった。

こんなに徹底的に苦しい設定と展開畳み掛ける必要がある?とストップかけたくなるほど、
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.0

正直、違うキャストで見たかったなあと思いなかなか見ていなかった。話は面白そうなのにぁ、うーん残念だなあ、なんて。(ごめんなさい)

そんな思いもすっかり拭い去られ、ぴったりなキャスティング〜!と前言撤
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.0

ポスターも予告もなんか違くないか…?もったいないというか、「あー、この作品をそういう風に見せたいのか」となんかプロモーションに対して残念に思ってしまった。かといって、本編が面白いかというとそういうわけ>>続きを読む

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.0

新聞社に出版社、これまで観た作品のなかでひとつとして穏やかな職場を見たことがないけれど、それは現実か空想なのか?きっと限りなく現実に近いんだろうな。なんていっても本作も事実に基づいた話みたいだし。おそ>>続きを読む

ちひろさん(2023年製作の映画)

4.0

おなじ星のひと。
わかる、すっごくわかる。その表現があったか。それは、生まれた国や育った環境や好き嫌いなんかではない。人生で何人出会えるのかも、いつどこにいるのかもわからない、自分とおなじ星のひと。そ
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.0

爽快明快、とっても"映画ぽい"のに、まさかのNetflixオリジナルとは!アガサ・クリスティのミステリーみたいだなあ、去年の今頃ナイル川殺人事件見たなぁなんて思いながら鑑賞。

私の推理は見事に裏切ら
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

2022年、話題をかっさらった大ヒット作とあらば、普段観ない作品でも観てみねば。映画館の音響と大スクリーンに飲み込まれて堪能するか、それではスリルに耐えきれないか迷っていたら見逃してしまっていた。それ>>続きを読む

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.0

気軽な気持ちで観られそう〜と何の気なしに観てみたら、その1週間後日本アカデミー賞にノミネートされてて、そのタイミングの良さに心躍ったり。話はめちゃくちゃシンプル、疲れないし(大事)、制作現場の胸熱ドラ>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

男女が長続きするには、どれだけゆるしあえるか次第なのか。好みが合うとか話が合うとか、そういうのをひっくるめて「価値観が合う」と呼ぶとして、価値観が合う合わないことよりも、もっと大事な何かがあるのかもし>>続きを読む

いのちの停車場(2021年製作の映画)

4.0

安楽死を日本でも認めるべきか否か、小学生の時確かそんなテーマで作文を書かされたかディベートをさせられたかした。今思えば、よくそんなテーマを10歳前後の子どもに突きつけたな。なんて意見したかは、記憶にな>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

2.0

何を見たんだ?何で見たんだ??

もう少ししたら面白くなるんじゃないか、こんな展開になるんじゃないか、それらは全て裏切られた。たしかに、予想できない展開?不思議な世界観?考察を読んでみても、ついていけ
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ターミナル(2004年製作の映画)

4.0

子どもの頃家で見て、おもしろかった記憶があった映画。空港が舞台で、ピンチなのにコミカルで、ほっこりするような…そんな印象は残っていたが、さてどんな話だったか何が良かったか記憶が朧で見返してみた。

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マスカレード・ナイト(2021年製作の映画)

3.0

「こんな客いるわけないよ」と「本当にこんなようなこと言う人ばっかりなんだよなぁ」の気持ちが交互に押し寄せながらホテル勤務時代に想いを馳せた。YESが絶対なの?無理難題にも何でも叶えなきゃいけないの?こ>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

「考えてみたこともなかった。」そう、それこそが、生粋の"貴族"。ぼそっと呟いたこの一言が、なんとも無垢な毒で、ゾクゾクした。自分が恵まれているかとか、生活のあらゆることが当たり前なのかそうでないのか、>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

3.0

高所恐怖症の私には、スパイダーマンはあまりにも刺激的すぎた。映画館で予告を見ただけで頭がクラクラしてしまうくらい、ビルとビルを自由に行き来するスパイダーマンにちょっと苦手意識があった。なにより、何も知>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.0

何のジャンルかカテゴライズすることって必要なんだっけ。この映画を最後まで観ると、そう思わざるを得ない。いや、本来であればやはりテーマやジャンルに軸がないと、ごちゃ混ぜ作品は失敗しやすいはず。それを、こ>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.0

映像作品がまだモノクロだった頃のような、そんな古き良き…を感じる作品。白黒映画にハマってたあの頃を思い出した。実際はこれでもかというくらいめくるめく色彩の渦なのに、不思議。

ピンクの外壁も、真っ赤な
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ザ・サークル(2017年製作の映画)

3.0

SNSに警鐘を鳴らすような、現代の恐怖を描いた作品。監視、開示、共有、秘密…ボーダーを見誤ると紙一重で人を傷つけることになる。便利で面白いものは、常に危険と背中合わせ。見ていて気分が良い作品ではなかっ>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

3.0

この世にはあらゆる「恐怖」があると思うけれど、人類共通の恐怖が老いることなのかもしれない。日常や微笑ましい家族の光景から、じわりじわりと恐怖の世界に足を突っ込むかんじが面白い。ストーリーも映像も、シニ>>続きを読む

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.0

夏にぴったりな爽やかラブコメ!…を期待し過ぎてしまったのかもしれない。確かに血も出ない、バッドエンドでもない、気楽に見られる明るい作品なのだと思う。 

ただどうにも、タイムループもの故に、同じ場面が
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水曜日が消えた(2020年製作の映画)

3.0

身体は1つでも、人格が1つでないとそれはもはや1人の人間ではないのかもしれない。そうすると、意識は肉体を凌駕するのか。そんな禅問答のようなことを考えたファンタジー作品。

もしも“自分”が週に1回しか
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.0

灼熱の夏を描くのに、ラテン音楽は良く似合う。陽気な音楽、花火、パーティー、そんなものを見続けていたら否応なく気持ちが明るくなる。予告を見て、ヒップホップあまり好きじゃないんだよな…と食わず嫌いしていた>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

2.0

見たくない、見たい。見られない、見てみたい。ついにパンドラの箱を開けてしまった。

公開当時それはそれは話題になり、観に行くわけもないのに妙に気になり情報収集をしていた。怖いのもグロいのもめっきりダメ
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ひとよ(2019年製作の映画)

3.0

疲労感が残る、冒頭から終わりまで重苦しい映画。「面白い」とも「いい作品」とも言い難い、なんとも言えない苦さ。

きっとこんな夜、こんな思いを背負って生きている人、こんな事件は現実にも存在する。その生々
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鳩の撃退法(2021年製作の映画)

2.0

楽しみに楽しみに待っていたのに。絶対面白い!とキャストを観た時思ったのに。最後まで見るのが苦痛だったというか、ながら見して一応見届けたというレベル。なのでレビューすら書きにくいけれど…。

札束と缶ビ
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.0

魔法少女アニメのごとく、キラキラのハートが飛び交うオープニング。カラフルなカップケーキたち。クラシカルな西洋インテリア。それらと相容れない、救いようのない地獄のようなストーリー。オープニングとエンディ>>続きを読む

流浪の月(2022年製作の映画)

4.0

邦画特有の、じめっとした湿度の高さや息苦しさが好きだ。高原地帯に身を置いた時のような、酸素の薄さや霧がかった視界。ゴールが見えなくて、何故自分はここに来てしまったのかと戸惑うような複雑な戸惑い。そんな>>続きを読む

リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.0

全編まるでドガの絵画のように美しく、哀しい。悲壮感漂う音楽も素敵だし、「あぁ、洋画を観た」と浸れるような作品。

登場人物の誰1人にも感情移入は出来ないし、重いテーマ、悲しいストーリーなのに、こんなに
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

3.0

「華麗なるギャツビーって知ってる?」
初恋の人と数年ぶりに再会したあの夏、2人が映画を観に行く日は来なかったけど、彼はこの作品を観たのだろうか。

私は結局10年近くもこの映画を観ることなかったけれど
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楽園(2019年製作の映画)

3.0

そこに描かれるのはパラダイスではないことを承知しながら、ポスターやあらすじに不釣り合いな「楽園」と名付けた気持ちが知りたくて、覗いてみた。

誰が犯人か?とか、どんなトリックが?とか、そういうものを追
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望み(2020年製作の映画)

4.0

救いがなくて、どっちに転んでも地獄なのは目に見えていて、そんな重いストーリーなのに見やすいのは108分という短さだからか。豪華キャストを揃え、無駄な残酷さもなく(ストーリーは悲し過ぎるけれど)、集中し>>続きを読む

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