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ゴダールの決別のoqmrのレビュー・感想・評価

ゴダールの決別(1993年製作の映画)
4.5
飽きぬ映画への探究心、物語性への挑戦、観客の啓蒙。ぼくはゴダールの熱量にひれ伏す。
初めて観たゴダール作品(だとと思う)「さらば愛の言葉よ」は、奇をてらった演出、難解さのための難解さだと思ったけど、今は全く逆の意見。観客のための、映画のための、言語のための難解さなんだと気づく。別に本人に悪口を言った訳ではないけど、なんだか後ろめたい気持ちもあるのが面白い。
何が映画にできるのか。映画が取り扱うものはなんなのか。その深淵を見詰める姿は謂わば映画界のカントなんだ(哲学者よ、ごめんなさい)。
なんか、「ゴダールの決別」じゃなくてゴダール本人について書いてしまってるけど、まぁそれだけ作家性の強い映画だということです笑(それは他のゴダール作品についても当てはまるが…)
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