かよこ

ゴダールの決別のかよこのレビュー・感想・評価

ゴダールの決別(1993年製作の映画)
3.8
初めてのゴダール。なんとなく寺山修司やホドロフスキーの映画を思い出す。旧時代的というかなんというか…。良くも悪くも自己満足的で、伝えたいことはぶちまけているくせに聴衆に理解させる気が微塵も感じられない。
私は決別とは人間と神との決別ではないかと考えた。現代人の神を信じない姿勢を揶揄した映画のように思えた。単純に随所に民主主義や共産主義の否定のような言葉が出てくるからであるが、原題は決別なんて言葉は微塵も出てこないらしく、私の勘ぐり過ぎだろう。
聴衆を置いてけぼりにしながら勝手に進むストーリーにイライラしながら観るも、いざ観終わると「悪くはなかったな」と思うから不思議である。
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