はるか

間違えられた男のはるかのレビュー・感想・評価

間違えられた男(1956年製作の映画)
3.5
💿サスペンス
監督:アルフレッド・ヒッチコック
脚本:マックスウェル・アンダーソン

1953年にニューヨークで起きた事件を基に強盗犯に間違われた男の悪夢のような恐怖を描く。

ニューヨークのストーク・クラブでバスを弾く貧乏楽士マニー・バレストレロ(ヘンリー・フォンダ)は妻のローズ(ヴェラ・マイルズ)の歯の治療代300ドルを工面する為、ローズの保険証書を抵当に金を借りようと保険会社に。窓口係のデナリーが、ふとマニーの顔を見て驚いた。この事務所に2度も強盗に押入った男の顔とそっくり。デナリーは態よくマニーを待たしておいて警察へ急報。マニーは刑事主任バワースとマシューズ刑事によって警察署へ連行されてしまう。

珍しく実話を基にしたヒッチコックの異色サスペンス。
自分に似ている強盗が犯した罪で裁判にかけられた男。
男の悲劇をドキュメンタリータッチで描いている。
これ、実話らしい。実際にありそうで怖いかも。
派手さはなく、わりと地味な展開でストーリーが進む。
無実なのに有罪にされていく男の悲劇、事件の為に妻が壊れていく、じわじわとした恐怖が描かれている。
社会派恐怖映画と言ってもいいかもしれない。これ怖いなー。
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