5軍の控え

Demon City 鬼ゴロシの5軍の控えのレビュー・感想・評価

Demon City 鬼ゴロシ(2025年製作の映画)
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復讐する殺し屋のお話

久々に日本のこういうVシネっぽいの見ました

OPの殺陣はまあ頑張ってたし
このままジョンウィックで行くのかなと思ったら

日本映画によく見られる、変な付け足しが
要らん深みを出し、見る人を困惑のワンダーランドに誘います

以下かなりのネタバレ↓







町を牛耳ってる権力者達の闇の様なものを
伝えようとしてますがイマイチ説得力がないハリボテ感
この感じが早くも私に、
この映画の限界の様なものを教えてくれます

さらに敵の組織が鬼の伝説とかのオカルトを信じてたり
ショッカーというか特撮っぽいんですよね

その敵である謎のお面を付けた5人組が、
引退した殺し屋の主人公とその家族を惨殺しますが

まずその5人組が、引退した主人公を殺す理由が
全く見当たらないのですが

ボスっぽい男が主人公を殺す前に「この街に鬼が現れる」
とかいう世迷い事を急に言い始め
どうも主人公をその「鬼」だと思ったのでしょうか?
イマイチ何をいってるのかわかりません

もしそう思うなら、せっかく引退したって言ってるのだから
寝た子を起こすようなマネはしない方がいいと思うのですが

そして殺されたと思った主人公ですが
頭を撃たれましたが、数年後、車椅子生活となって生存してました

敵のボスは彼が生きてる事は知ってたらしいのですが
生かしておけと部下に命令したとか・・・
でも何故生かしておいたのかは全然不明。
本物の鬼が見たいから生かしておいたというなら
撃った理由が分からない
オカルトを実践してる人の言う事はミステリーです

でも生きてるとは言え、もはや指一つ動かすことができません

しかしご安心を!
どういう訳か、あるきっかけで
急にフルアクションができるまで回復します!

これは誰も想像しなかった展開です!
何故ならこんな展開にしたら、
作り手がヘタクソだと思われるからです

そうか!もしかしたら、これが鬼の仕業なのか?(笑)
だったら、CGで鬼が主人公の中に入っていく絵が欲しかったなあ
そしたら少しは爆笑できたのに

おかげで中盤から少しアクションシーンが増えてきました

OPはナタのみで殺すので、ナタキャラかと思ったら
別にそういう訳でもなく中盤からは拳銃もバンバン使います
生きるか死ぬかなのですから
キャラ設定にこだわってられないのです!

そうこうしてると、主人公の娘まで生きてる事が判明
ええええええ~っ!(笑)

これも主人公の時と同じで

何で、一度は撃ち殺そうと撃ったのに
死んでないとわかったら育てるの?(笑)

そうか!きっとこれも「鬼」の仕業に違いないぞっ(笑)!

恐らく作り手は妖怪ウォッチ世代なのでしょう
全部妖怪のせいにしてしまえ!で、万事OK!(笑)

そして、本当に死んだのはお母さんのみって…(笑)

しかも娘は、母親を目の前で殺されてるというのに
特にトラウマも無く、すくすくと普通に高校生(?)になってるし
しかも、あんなことがあって、
なんで別の人をお父さんと呼べるのでしょう?
これもきっと鬼の・・・(もういい!)

そして、唐突なラスボスの双子の設定急浮上?(笑)
最後の最後に急にそんな回想シーンをブチ込まれても
見てる方は、知らんがなの大合唱(笑)(;'∀')

そもそも敵のあのお面は何なのか?何で5つなのか?
どういう立場の人がお面をつけられるのかもわかりませんし
お面付けてるのに中途半端に正体明かすし
物語上も、全く意味がないように見えますが
それは多分私が凡人だからでしょう(笑)

そして結局、敵がゴリ押ししてた「鬼」ですけど
最後まで見たけど、
何のテーマにも教訓にもなってない所がたまりません!(笑)

ラストは
学校の弓道部という実績だけを1個ポッケに入れて
殺し屋に転身する娘(笑)、
急にぶち込んだボス双子設定を活かした
これがやりたかったのかあ(笑)的な
素晴らしいオチも見れたし

欲を言えば、これで、母親も実は生きてました
とかなら大爆笑でしたが(笑)


という事で
最後までジョンウィックで行けばよかったのに
付け足したものが全部ダメで
敵側の変な美学も邪魔になり
主人公もキャラクターとしては薄いという
とても素敵な映画になりました



うわあ!こんなに長く書くつもりはなかったのですが
まだ書き足りないくらい(笑)

ああ、また要らん時間使っちまったぜ(;'∀')

見てくれた方、長くてすみません<(_ _)>


PS
あと、般若の面被って「鬼退治」は
桃太郎侍を思い出した
5軍の控え

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