立派なリッパーに俺はなる！

のかは知らんけどとりあえずすげぇもん見たな。とはなるフレンチゴアアクション。

学生達が集いしパーティー会場で突如現れた死神マスクの殺人鬼さんにより生首は吹っ飛び、顔面には穴が空きアパートは阿鼻叫喚のチマツーリ。

しかし死神さんと熱い戦いを繰り広げた男ピーター君は死神さんからとある挑戦状を叩きつけられる。『24時間後に再び俺に挑戦して勝てれば君の魂は生かしてあげるよ。それまで俺に勝てるように訓練しておくんよ。』となんとも粋な死神である。

ピーター君は己の運命を切り開くため死神との戦いを余儀なくされるよっていうやつ。

もみあげアイアングローブ殺人鬼のLAST CARESSやフランスの鈴木その子が大暴れするBLACKARIA等ネオジャーロの先駆者フランソワ・ガイヤールが学生時代に撮った童貞作。

まだこの頃はフランソワフランソワしていないガイヤールさんの珍しさはあれど遊び心満点で震えましたね。

完全にマトリックスやジョン・ウーにバリバリ影響受けていそうな銃アクションに、卓越したカット割りと早回しと観るものを唖然とさせるスタイリッシュアクション映画に仕上がっており、コレでハリウッドに目をつけられないのは余程ハリウッドは節穴やと思うわ。

もうね、ストーリーとか鼻くそにして飛ばしてアクションに全振りしてる感がどこぞのジャーマンアクション映画を彷彿とさせるレベルで正直序盤だけなら星5あげても良いレベルのゴアアクションっぷりでめちゃテンション上がっただけに、そっからのグダグダな天使や悪魔とかの無駄な設定が拍車をかけて良いとこ殺しに来てる。

そして極め付けは2丁ナイフや2丁拳銃のスタイリッシュさから逸脱して後半になるとその馬鹿さもフルスロットルしてきまして、カメハメ波を連発する超人アクションになり、
セガサターンレベルのエフェクトでの高速バトルとか最早見てるウチらからしても一体何が起こっているのか一切分からない凡人には理解不能の超絶バトルと化すのがもうとりあえず学生映画でこの熱量だせるなら将来は立派なリッパーやろなぁ。なる。

とりあえずガイヤールさんの新作も今作同様フランソワフランソワしてあそばせ〜

• #未公開ホラーの巻