荒野文京

柳ケ瀬ブルースの荒野文京のレビュー・感想・評価

柳ケ瀬ブルース(1967年製作の映画)
3.0
 DVDも存在しない幻の一本と呼ばれるが、不寛容な令和の現在から観るといろいろ問題点を指摘したくなるような作品。梅宮辰夫演じるプレイボーイは底抜けにいい加減で、野川由美子演じるヒロインもぶっ飛んだ性格。作中で主題歌を歌った美川憲一さんがトークショーに参加した岐阜・ロイヤル劇場の記念上映でも、後方に座っていた高齢女性が「柳ケ瀬商店街などむかしの街並みが記録されているのは良かったけど、男の価値観で作られた作品。ひどかった昔を思い出した」と一蹴したのが印象的だった。貴重な作品であることは確かだが。
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