私にとってこの映画は、とにかくヴィジャヤンティマーラーの美しさと愛らしさに酔うものだった。自然溢れる村で自由奔放に育った娘マドゥーマティーを演じ、微笑みやはにかみの表情が印象的だった。Aaja Re Pardesiの歌のシーンで、妖精のように川辺や森で歌い回るマドゥーマティーの夢のような美しさに、特に虜になったのを覚えている。 ストーリー的には前半ロマンスで後半ミステリー。今の映画にはもっと多要素が一つに詰まっているから、この時代の映画は物足りなく感じてしまいそうだが、当時は輪廻転生を扱った作品として画期的なものだったとうかがえる。ビマル・ロイ監督がベンガル人なのも、この映画に鋭い美的センスを感じる理由として納得する。
青春時代の思い出の映画として、最高評価にした。
Aaja Re Pardesi(どうぞ来て、見知らぬ人よ) https://youtu.be/Mm21SSgUHe8?si=VMSJzBfHiwH4DNoX