Naoya

ザ・ロックのNaoyaのレビュー・感想・評価

ザ・ロック(1996年製作の映画)
3.4
侵入も脱出も不可能な連邦刑務所のアルカトラズ島に、海兵隊の准将を中心とするテロリストが占拠。神経ガスを所持し、観光客を人質に立て籠った。ドン・シンプソン×ジェリー・ブラッカイマー製作、マイケル・ベイ監督のアクション作。序盤からの掴みは最高で、小難しい導入はなく、「こいつが敵だ」、「こいつが敵と戦うヒーローだ」、「こいつが敵と戦うために協力する奴だ」と単純さが分かりやすく、それでいて面白い展開で、娯楽作たる詰め込み具合が良い。展開一つ一つに無駄がない娯楽満載で、キャラクターの掘り下げ具合も丁度よく弛れないテンポ。登場人物のドラマ要素も良い。FBIの化学兵器専門家とアルカトラズ島唯一の脱獄者の凸凹コンビが最高で、ニコラス・ケイジ×ショーン・コネリーという名優だからこそのオーラを放ってます。敵役にエド・ハリスというベストチョイスも光り、彼の部下役の俳優たちも個性豊か。監督たちの意気込みを感じる数々のアクションもバラエティ豊かで、あらゆるアクション要素が詰まってます。カーアクションや銃撃戦と、一つ一つに見応えがある。アクションに特化しすぎず、テロリストの行動の真意も良い味付けになってます。展開の盛り上げ方もよく、生死をかけたミッションたる鬼気迫る雰囲気が、終盤では最高潮に達してます。
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